🐶🐱元気はあるけど下痢をする。病院に連れていくべき?

おはようございます。イース動物病院です。

最近は寒い日もあれば暖かい日もあり、お洋服選びに迷ってしまいますよね?

おうちのワンちゃんやネコちゃんにとっては、季節の変わり目や天候の変化などでお腹を壊す事があるかもしれません。

「元気はあるけど、下痢をする」 そんな時に動物病院に行くべきか迷うと思います。

もちろん、心配なので病院へ行く事をお勧めしますが、そんな中でもセルフチェックができればより冷静に対応できるかと思います。

今日はそんな下痢のお話をしたいと思います。

下痢は大きく分けて大腸性下痢小腸性下痢の2通りのタイプが存在します。 これらは症状によって特徴が異なるため、根本原因の解明に役立ちます。        

 小腸性下痢の特性を有する疾患は、長期的もしくは簡欠的な下痢となる事が多く、治りづらい消化器疾患ホルモン疾患腎疾患肝疾患などにおいてもみられます。

一方で、大腸性下痢の場合はストレスなど(環境の変化など)においても引き起こされるため、原因特定には至らないケースが多々ありますが、対症療法や自然に治る場合が多いです。

なので、ご自宅で下痢をした時は以下の3点をよく観察するようにお願いします。

便の回数→普段より増えているかどうか

1回便の量→普段より多いかどうか、便をする毎に量が減ってくるかどうか

便の見た目→赤い血混じり、黒色、ベトベト、水状など

本人が元気で、症状が大腸性下痢の場合は、焦らずにご自宅で対応できる事もあります。

具体的には・・・

半日〜1日程は絶食させてお腹を休めさせる(お腹の中の悪いものを全部排泄させるイメージ)

 ・その後の食事は、変わり物は与えず、普段食べている物を少量頻回から開始  この際にふやかすのもOK(胃酸が薄まる)

それでも治らない場合や他の症状を伴う場合には動物病院へ受診してください。

大抵の場合は、お腹を休ませて、整腸剤等の処方により4-5日で徐々に回復していきます。 これは腸の粘膜細胞が再生するのにおおよそ4-5日要するからです。

ごく希なケースとしてお尻から血がピューピューでる場合(瀉血便)は早急な対応が必要になります。

 小腸性下痢の特徴もしくは大腸性と小腸性の特徴が混じるような下痢の場合は、全身検査が必要となるかもしれません。

その場での確定診断ができず、治療反応を見ながら診断を進めていく事もあります。

 こういった消耗性疾患(徐々に進行していくタイプ)の場合は、見かけ上ギリギリまで元気な状態でいるケースが多いです。

同じ「元気はあるけど下痢をする」という状態だけど、事の重大さが全く異なります。

皆様のワンちゃんネコちゃんはいかがでしょうか?

少しでもご不安な事がございましたら、ご気軽にご相談ください。