パテラってなに?

こんにちは!イース動物病院です。

よく小型犬に多いと言われています「パテラ」という言葉はよく耳にすると思います、そこで本日はパテラ(膝蓋骨内方脱臼)についてお話しさせていただきます。

犬の膝蓋骨内方脱臼は、犬の膝関節の異常な状態の一つであり、膝蓋骨が内側に脱臼することをいいます。この状態は犬の歩行や活動に深刻な影響を与え、適切な治療が必要です。

【膝蓋骨内方脱臼の症状】

  1. 歩行の変化

犬の膝蓋骨内方脱臼の主な症状の一つは、歩行の変化です。犬は脱臼が起こった時にびっこ、足をくるくる回すなどの行動を起こすことがあります。

  • 関節の不安定性

 膝蓋骨が脱臼しているため、関節が不安定になります。触診すると、膝のお皿が脱臼し足に力が入らない、がに股の症状が見られます。

  • 痛みや不快感

脱臼した膝関節は痛みを伴うことがあり、犬は触られることを嫌がったり、関節周囲を舐めたりすることがあります。

  • 腫れや熱感

脱臼によって膝関節周囲が削れてしまい炎症が起こることがあり、腫れや熱感が見られることがあります。

  • 運動能力の低下

膝蓋骨内方脱臼が進行すると、犬の運動能力が低下することがあります。ジャンプや走ることなどの本来の行動が発揮できにくくなります。

【診断】

膝蓋骨内方脱臼の診断には、臨床検査と画像診断が必要です。獣医師は犬の症状を観察し、レントゲン検査などの画像検査を行って、脱臼の程度や関節の状態を評価します。

【治療法】

  1. 保存療法

軽度の膝蓋骨内方脱臼の場合、保存療法が行われることもあります。

  • 外科手術

重度の脱臼や慢性的な状態などでは、外科手術が必要な場合があります。手術には膝関節の安定化や再建が含まれます。獣医師は犬の状態に応じて最適な手術方法を選択します。

  • 薬物療法

痛みや炎症を軽減するために、獣医師が適切な薬物療法を選択することがあります。痛み止めなどが使用されます。

【予防とケア】

膝蓋骨内方脱臼の予防には、適切な運動や体重管理が重要です。また、犬の脚や関節に負担をかけるような活動を避けることも大切です。定期的な健康チェックが予防に役立ちます。

【まとめ】

膝蓋骨内方脱臼は、犬の膝関節の異常な状態であり、痛みや関節の不安定性などの症状を引き起こします。診断には臨床検査と画像診断が必要であり、治療には保存療法や外科手術、薬物療法などが行われます。予防には適切な運動や体重管理が重要です。

また整形専門医によるしっかりとした診察を行うことによって、犬の膝蓋骨内方脱臼の治療方針をご提案することができます。

もし気になることがございましたら、当院に毎週月曜日に整形専門外来を行なっています。些細なことからでもご相談に乗ることが出きますで、膝蓋骨内方脱臼について気になることがありましたらご予約をお願いします。