猫の歯が抜けたらどうする?!
こんにちは!大田区大森のイース動物病院です!
愛猫の歯が抜けているのを見つけると驚いてしまいますよね。
猫の歯が抜けるのは成長過程で自然なこともあれば、病気が原因のこともあります。
今回は、猫の歯が抜ける理由と、その対処法について解説します。
猫の歯が抜ける主な原因
乳歯の生え変わり(生理的なもの)
生後3〜6ヶ月の子猫は、乳歯から永久歯へと生え変わる時期です。この過程で乳歯が抜けるのは自然なことなので、心配はいりません。ただし、乳歯が抜けずに残ってしまう「乳歯遺残」には注意が必要です。
歯周病(成猫・シニア猫に多い)
成猫やシニア猫で歯が抜けた場合、歯周病が原因のことが多いです。
歯垢や歯石がたまると、歯茎が炎症を起こし、進行すると歯が抜けてしまいます。
口臭が強くなる、よだれが増える、歯茎が赤く腫れるといった症状が見られたら要注意です。
外傷(ケガ)
高い場所から落ちたり、硬いものを噛んだりして歯が折れたり抜けたりすることもあります。
歯がぐらついている、血がにじんでいる場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
口腔内の病気(猫カリシウイルス感染症など)
猫カリシウイルス感染症などのウイルス性疾患や、口内炎、腫瘍が原因で歯が抜けることもあります。
口の中の炎症や痛みで食欲が落ちる、よだれが多くなるといった症状が見られる場合は、獣医師の診察を受けることが大切です。
猫の歯が抜けたときの対処法
✅ 子猫の場合:生え変わりの時期なら心配不要
生後3〜6ヶ月の間に歯が抜けるのは自然なことですが、ぐらぐらした乳歯が残っている場合は乳歯遺残の可能性があるため、動物病院で相談しましょう。
✅ 成猫・シニア猫の場合:歯周病を疑う
歯周病の進行が原因で歯が抜けている場合、他の歯や歯茎にもダメージが広がる可能性があります。
早めに受診し、必要に応じてスケーリング(歯石除去)などの処置を受けましょう。
✅ 出血や痛みがある場合はすぐに受診
歯が抜けた部分から出血している、腫れがある、痛みで食事を嫌がる場合は、感染や他の病気の可能性も考えられます。
動物病院で詳しく診てもらいましょう。
予防のためにできること
🔹 歯磨きを習慣にする
歯周病予防のためには、子猫のうちから歯磨きに慣れさせるのが理想です。猫用の歯ブラシやガーゼを使って、無理のない範囲でケアを続けましょう。
🔹 デンタルケア用品を活用する
歯磨きが難しい場合は、デンタルジェルや歯磨きおやつ、デンタルウォーターなどを取り入れるのも効果的です。
🔹 定期的な歯科検診を受ける
歯周病や歯の異常は、定期的な口腔チェックで早期発見・早期治療が可能です。年に1回の健康診断と合わせて、歯の状態も確認してもらいましょう。
まとめ
- 子猫なら生え変わりの可能性が高く、心配不要なことが多い
- 成猫やシニア猫では歯周病の可能性が高く、早めの受診が大切
- 出血や痛みがある場合は、すぐに動物病院へ
- 日頃のデンタルケアが予防のカギ!
猫の健康は歯の健康から。日々のケアと定期的な歯科検診で、大切な愛猫の口腔環境を守りましょう!
なにか気になることがありましたらご相談下さいね