多頭飼いのケージ、どうすればいい?安心・快適に暮らすための工夫
こんにちは!大田区大森のイース動物病院です。
2頭以上の犬と暮らしているご家庭では、ケージの使い方にちょっとした工夫が必要になります。「仲良しだから一緒のケージでいいよね」と思ってしまいがちですが、それぞれの犬に合ったスペースを用意してあげることが、みんながストレスなく暮らすポイントです。
今回は多頭飼いで気をつけたいケージの考え方と、快適に過ごすための工夫をご紹介します。
基本は「一頭に一つのケージ」
仲良し兄弟や親子犬でも、ケージは一頭につき一つが理想です。
犬には「自分だけの安心できる場所」が必要です。たとえ普段は一緒に寝ていても、体調が悪いときやストレスを感じたとき、自分だけで静かに休めるスペースがあることが大切なのです。
特に以下のようなケースでは、別々のケージが役立ちます。
- 食事中にお互いのフードを横取りしてしまう
- おもちゃの取り合いでトラブルになる
- どちらかが体調を崩して安静が必要
- 年齢差や性格の違いがある(子犬とシニア犬など)
どうしても同じケージに入りたがる場合は?
中には「ケージは別々に用意したけど、どうしても一緒に入りたがる!」という子たちもいます。そういう場合は、広めのケージやサークルを使って、間仕切りを設けるのがおすすめ。
同じ空間で過ごしつつも、寝床やトイレの場所を分けることで、ちょうどよい距離感が保てます。
ただし、仲が良いからといって完全に自由にしておくと、トラブルが起きたときにすぐ対処できません。いつでも個別に分けられる構造にしておくと安心です。
ケージの配置は「それぞれの犬の性格」に合わせて
ケージの置き場所にも気を配りましょう。例えば、
・怖がりな子
人目につきにくく落ち着ける静かな場所に。
・好奇心旺盛な子
家族の気配が感じられるリビングの一角に。
・高齢犬や病気の子
冷暖房の調整がしやすい快適な環境に。
性格や体調に合わせて、それぞれがリラックスできる場所を選んであげましょう。
食事・就寝・休憩は「個別管理」が鉄則
多頭飼いでは、「平等に」「ケンカなく」が大きなテーマになります。
特に食事は、食欲や食べるスピードに差が出やすいため、それぞれのケージで与えるのがベストです。食べ終わった子がまだ食事中の子のフードを狙う…なんてことも防げます。
また、就寝中も一頭が騒ぐと他の子もつられて興奮してしまう場合があるため、眠るときは個々のケージで静かに過ごさせるのが安心です。
多頭飼い+ケージ生活を成功させるコツ
- 最初から「ケージ=安心できる場所」と教えておく
- 無理に一緒にさせず、一頭ずつと向き合う時間をつくる
- トラブルが起きたときは、落ち着いて個別対応
- 年齢・体格・性格に合わせて、ケージサイズや中のレイアウトを調整
まとめ:犬にも「自分だけのスペース」を
多頭飼いはにぎやかで楽しい反面、ケンカやストレスのリスクもあります。その中で、「安心して休める自分の居場所」があるかどうかは、犬たちの心の安定に大きく関わってきます。
ケージをうまく活用することで、犬たちはお互いを尊重しながら、穏やかに暮らしていけるようになります。仲がいいことと、一緒にいることは別物。それぞれのスペースを大切にすることが、みんなの幸せな共同生活のカギです。
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