触られることに慣れる練習をしよう
こんにちは!大田区大森のイース動物病院です。
皆さんのおうちの子は、触られて苦手な身体の部分はありますか?
今回は苦手な子が多い、口周り、足先、しっぽを触る練習についてお話しします。
苦手なことや苦手度合いが減ると、苦手なことをされることへのストレスを減らすことができます。
日常のケアや病院でも触ることが多いので、ぜひ試してみてください!
触る機会はどんな時?
口周り
・歯磨き
・獣医さんは触診で口の中をチェック
・病院では眼の検査や採血の時など、おさえる時に口周りを持つこともある
足先
・爪切り
・足裏に伸びた毛のカット
・採血やエコー検査、レントゲンなどの検査で足をおさえることが多い
しっぽ
・肛門腺絞り
・体温測定
触る練習
触る練習をする部位はいきなり触らず、胴体側から少しずつ触るようにしましょう。
できたら褒めて、ご褒美のおやつをあげましょう。凄く苦手な子には、その子が特に好きなおやつをご褒美にしてこまめにあげます。5ミリ角ほどのサイズにして、量よりも回数を増やしてあげましょう。
口周り
1.頭を撫でる
普段褒める時などに行うように頭の上を撫でます。頭の上から来る手を怖がる子には、前から手を差し出しゆっくりた近づけて顔の横を撫でてあげましょう。
2.撫でる範囲を広げて口周りを含め、顔全体を撫でる
頭の上だけではなく、顔の側面や頬、マズル(鼻の部分)を含めて顔の前から身体の方にかけて顔を全体的に撫でます。口周りが特に苦手な子は、おでこ、頬、顎下と少し撫で始める位置を口周りへずらしていきましょう。
3.口元だけ撫でる
4.唇に少し指を入れたりめくってみる、マズルを優しく包むように掴む
実際に歯磨きなどを行う時のように触ってみましょう。
興奮して甘噛みが始まったら、座らせてクールダウン をしましょう。人が立ち上がって犬と距離を離します。
人が動いて手で軽く払うように静止させようとすると、逆にその手が構ってもらえていると勘違いしてしまいます。
足先
1.肩まわりやお尻を撫でる
2.そのままスライドさせるようにして肘上、膝上を触る
3.少しずつ触る範囲を足先の方へずらす
4.足先や肉球、爪を触る
実際に爪切りをするように触ってみましょう。爪を出すように肉球を軽く押してみたり、指の間も触ってみましょう。
苦手な子でなくても、いきなり足先を触ると驚かせてしまいます。肩やお尻からスライドさせて足先を触ってあげましょう。
しっぽ
1.腰やお尻を撫でる
2.撫でる範囲を広げ、しっぽの根元まで一緒に撫でる
3.しっぽの先まで流すように撫でる
4.しっぽの根元を軽く掴む
5.肛門が見えるくらいしっぽを軽く持ち上げる
まとめ
コミュニケーションや日々の体調チェックとしても、身体全体を触ることはとても大切です。
犬猫どちらでも行うことができるのでぜひお家で練習してみてください。