🔍 口臭サインから全身リスクまで!ペットの歯の大切さとは?

犬猫は口の痛みを隠しやすく、気付いたときには進行した病気になっていることも少なくありません。
しかし――毎日の歯磨き、信頼できるデンタル製品の利用、そしてプロによる年1回のクリーニングを習慣にすることで、愛するペットの「痛みのない、活動的で長い健康寿命」を守ることができます。

🦷 1. よくある歯科疾患と症状

🧫 歯周病(歯肉炎・歯周炎)

  • 悪臭のある口臭(歯垢・歯石による)
  • 歯茎の赤み・腫れ・出血
  • 食欲低下・痛がって食べない・よだれ・顔周りを気にする行動
  • 歯のグラつき・抜け落ちた歯

🐱 猫特有:FORL(病的吸収病巣)

  • 歯や歯根が溶ける「吸収病巣」で、痛みなく進行する場合も
  • 微妙な噛みづらさ・よだれ・体重減少に注意

🐶 歯の破折・摩耗

  • 硬いおやつやおもちゃ噛みすぎによる歯折れ・摩耗
  • 欠けた歯・食事嫌がり・痛みのサイン

🐱 猫の口内炎・歯肉炎・口腔粘膜炎

  • 歯茎の痛みや出血、強い口臭、よだれ、食欲不振

🧬 2. 併発しやすい全身疾患

歯科疾患があると、細菌や炎症が全身へ波及し、以下のような病気と関連することがあります:

  • ❤️ 心疾患(細菌性心内膜炎、僧帽弁疾患)
  • 🫀 腎臓病(慢性腎不全)
  • 🍬 糖尿病や免疫低下
  • 🐶🐱 食欲低下・栄養不良・体重減少
  • 🦴 骨感染、歯根膿瘍、下顎骨骨折
  • 🧠 猫・犬ともに、歯周病のある高齢猫は他の疾患を多く併発しやすい傾向がある

🏠3. ホームケア(毎日できる日常ケア)

1. 歯磨きの習慣化

  • 理想的な頻度:毎日が最も効果的ですが、少なくとも週3〜5回を目安にすると効果的です
  • 正しい方法
    1. 歯ブラシにペット用歯みがきペースト(ヒト用は毒性のため×)を少量付ける
    2. 軽く円を描くように歯茎と歯の境目を磨き、前歯・奥歯を30〜60秒ずつ処理
    3. 最初は指やガーゼで慣らし、少しずつ本格的な歯ブラシへ移行
  • ご褒美と褒め言葉:歯磨き後におやつや褒め言葉を与えて、楽しい習慣に!

2. VOHC認証アイテムの活用

  • 評価された製品を選ぶ:デンタルチュウ、ケア用スナック、ウォーターアディティブなど、Science-basedなVOHC認証製品を日々使うことで歯垢形成を抑制
  • 導入はゆっくりと:新しいケア製品は少しずつ取り入れることで、アレルギーや食事との相性もチェックできます

3. デンタルフードの併用

  • 固め&粗めのテクスチャが歯を物理的に磨くのに役立ちます
  • 化学的成分もプラス:ポリリン酸・亜鉛・ビタミンCなどが歯垢・歯石対策に有効
  • VOHC認証が目安:信頼できる製品を選ぶ際の指標になります

🏥4. プロケア(定期的な動物病院でのケア)

1. 定期歯科検診

  • 推奨頻度:年1回以上が理想(特に3歳以上は歯周病リスク80%以上)
  • 検診内容:歯茎・歯根・かみ合わせ・歯石のチェックなど、全体的な口腔健康を確認。

2. スケーリング(超音波等による歯石除去)

  • 麻酔下での施術:口腔内全体を安全にケア
  • 処置の流れ:歯石の除去 → 歯面を磨いてツルツルに → 歯周ポケットの深清掃(ルートプレーニング) → 必要に応じて洗浄・ポリッシング

3. 歯科レントゲン・治療

  • 歯根や骨の内部の状態を把握し、痛みの原因を検出。必要なら抜歯や処置を実施
  • 抗菌剤や消炎剤で口腔内炎症のケアも行われます

🎯 予防ケアのまとめガイド

ケア分類具体的アクションポイント
🪥 毎日の歯磨きペット専用ブラシ+ペーストで週3〜毎日ホームケアの核心
🧼 デンタル製品VOHC認証のフード・スプレー科学的に裏付けあり
🏥 定期的プロケア年1回の麻酔下クリーニング&検診歯石除去と口腔内チェック

📝 最後に

歯科疾患は「万病のもと」。初期は気づきにくくても、放置すると全身へ深刻な影響が出ることがあります。まずは毎日の歯磨き、適切なフードとおやつ、そして年1回の動物病院でのプロケアを習慣にすることが大切です😊✨

愛犬・愛猫の笑顔を長く守るために、今日からできることを少しずつ始めてみましょう!