🐾 年齢別に見る!わんちゃん・ねこちゃんの健康診断のススメ 🐾
こんにちは、大田区大森イース動物病院です。
私たちが年に一度、人間ドックや健康診断を受けるように、大切な家族であるわんちゃん・ねこちゃんにも定期的な健康診断が必要です。
「元気そうだから大丈夫」「若いからまだ早いかな」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は動物たちは症状を隠す名人。体調の変化を言葉で伝えることもできません。だからこそ、“見えない不調”を早めに見つけることがとても大切なのです。
今回は、年齢ごとにおすすめしたい健康診断の内容や頻度についてご紹介します。
🍼 0〜1歳:子犬・子猫期 〜健康なスタートのために〜
この時期は心も体もぐんぐん成長する、いわば「発育のゴールデンタイム」。
健康診断では、成長の様子や発育状態をしっかり確認します。食事の内容や生活環境によって成長スピードが異なるため、個体差を見ながらきめ細やかなケアが必要です。
✅ 主な検査・チェック内容:
- 全身の身体検査(歯、皮膚、目、耳など)
- 糞便検査・尿検査(寄生虫チェック)
- 血液検査(貧血や感染症の有無)
- ワクチンプログラムの確認・実施
- フィラリア・ノミダニなどの予防スタート
🎯 ポイント:
この時期の健康診断は、先天的な病気や発育異常の早期発見が主な目的です。
また、性格や健康状態の“ベースライン”を知っておくことで、将来との比較もしやすくなります。
🌿 1〜6歳:成犬・成猫期 〜見た目は元気でも油断は禁物〜
人間で言えば「働き盛り」のようなこの時期。元気で活発に見える子が多く、「病院に行く機会が減ってしまう」時期でもあります。
しかし、体内では少しずつ代謝の変化や生活習慣の影響が出始める時期。年1回の健康診断で、内臓機能や血液の状態を確認しておくことで、病気の芽を早期に発見することができます。
✅ 主な検査内容:
- 身体検査(視診・触診・聴診・体重測定など)
- 血液検査(肝臓・腎臓・貧血・炎症反応など)
- 尿・便検査
- 心電図やレントゲン(必要に応じて)
🎯 ポイント:
避妊・去勢後に太りやすくなる子も多いため、体重管理も重要です。また、日常生活で気になる行動や食欲の変化がある場合は、遠慮なくご相談ください。
🍂 7歳以上:シニア期 〜年2回の定期検診で安心を〜
7歳を過ぎると、わんちゃん・ねこちゃんは「シニア」と呼ばれる年齢に入ります(※犬種や猫種によって異なります)。
この時期になると、腎臓・肝臓・心臓などの加齢性疾患や腫瘍が増えてきます。
見た目はまだまだ元気でも、体の中ではゆっくりと老化が進んでいます。
✅ 主な検査内容:
- 身体検査+詳細な問診
- 血液検査(ホルモン・腎機能・肝機能なども含む)
- 尿・便検査
- 超音波検査(腹部・心臓)
- レントゲン検査
- 血圧測定、眼科検査など(必要に応じて)
🎯 ポイント:
この年代からは、健康診断は年1回ではなく“年2回”が理想です。
定期的にチェックすることで、「少しの異変」に気づくことができ、治療やケアの選択肢が広がります。
💡 健康診断でよくあるご質問
Q:うちの子、全然元気だけど健康診断って必要?
→はい、「元気な今だからこそ」意味があります。異常が出てからではなく、正常なデータを蓄積しておくことで、将来の比較や早期発見に役立ちます。
Q:絶食は必要ですか?
→血液検査を行う場合、8〜12時間の絶食が必要なことがあります。検査前にご案内しますのでご安心ください。
Q:時間はどれくらいかかる?
→検査内容によりますが、基本的には30分〜1時間程度を目安にしてください。詳しい検査や画像診断がある場合は、数時間お預かりになることもあります。
🐕🐈 健康診断は“未来の安心”を作る第一歩
わんちゃん・ねこちゃんは、言葉で「具合が悪い」と教えてくれません。だからこそ、定期的な健康診断を通じて“変化の兆し”をキャッチすることがとても大切です。
私たちは、「今の元気」が長く続くように、そして「病気が見つかったとき」も一緒に寄り添える存在でありたいと考えています。
「うちの子、今どんな検査が必要かな?」
「何歳くらいから気をつければいいの?」
そんな疑問があれば、どうぞお気軽にご相談くださいね。
ご家族皆さんの毎日が、笑顔と安心に包まれたものになりますように。