積極的にお水を摂取する工夫

みなさん、こんにちは!イース動物病院です。

今回は犬猫が積極的にお水を摂取できる工夫についてお話します。暑くなり始めて梅雨入りもしましたが、おうちの子たちは夏バテ気味ではないですか?十分なお水の量は飲めているでしょうか?夏バテ以外にもお水を飲まない原因があるので、環境を見直してみましょう。

ここでは、お水を飲みやすい環境と、積極的にお水を摂取できる工夫について紹介します。

水を飲みやすい環境、水分摂取の工夫

飲みやすい場所を提供する

犬や猫が水を飲みやすい場所を用意することが大切です。特に猫は水が近くにないと飲みにくいことがあるので、複数の場所に水を置いてみましょう。水飲み場が目に入ることで、飲む機会を増やせます。

・マルチボウルシステムを試す

特に複数の猫がいる場合、それぞれにボウルを用意することで水の消費量が増えることがあります。競争がない環境を提供することで、水を飲むことが促進されます。

フレッシュな水を提供する

動物たちにとって、新鮮で清潔な水が魅力的です。定期的に水を交換し、時間がたってホコリや毛が入った水や飲んだ後の汚れた水は早めに交換しましょう。ボウルや飲水ファウンテンが清潔かどうかも確認しましょう。

飲みたい気分にさせる

犬や猫にとって水を飲むのは単なる行為ではなく、欲求があると感じることが重要です。定期的に水を飲む習慣を作るために、遊びやトレーニングの後に水を与えるという方法を試してみましょう。

好みの器を使用する

飲水ファウンテンを利用する

特に猫は、器の材質や形状で飲水量が変わる傾向があります。陶器のものを好むことが多いですが、器の形状などにもよるため、さまざまな器を試して好みのものを見つけてあげましょう。

犬や猫は流れる水を好むことがありますので、飲水ファウンテンを導入することが有効です。特に猫はこれを好むことが多いため、飲水ファウンテンを使ってみてください。

食事と一緒に水を与える

犬や猫は食事の後に水を飲む習慣があります。食事と同時に水を提供することで、自然と水分補給が促されることがあります。

ウェットフードを活用する

ドライフードの水分含有量は10%程度ですが、ウェットフードは75%程度のものがほとんどです。ウェットフードは水分が多いため食事量は増えますが、犬の場合は好まれるのが一般的です。

猫の場合は、好みが分かれるため様子を見つつドライフードにトッピングするなどをして、ウェットフードを与えてみてください。

ドライフードにも歯の健康を維持するメリットがあるので、水分摂取目的であればトッピング程度がいいでしょう。

水にフレーバーをつける

水に好みの味をつけることでも、飲水量を増やせます。水に味をつける用の製品も販売されているため、活用してみてください。また、煮汁や普段食べている食べ物を水に入れて与えるのもひとつの方法です。

健康チェックを怠らない

犬や猫の健康状態は水分摂取に直結します。定期的な健康チェックと、動物が適切に水を飲んでいるかを確認することが重要です。

まとめ

水分摂取は直接水を飲ませるだけではないので、食事やおやつを活用して工夫してみましょう。

逆に、水分摂取量が急に増えた、尿量が増えたなどの場合は、糖尿病や腎臓病などの症状の場合があるので、早めに診察を受けに動物病院へ行きましょう。

個体によって1日に必要な水分量は変わってきます。分からないことなどありましたらお気軽にご相談ください。

これらの工夫を試して、愛犬や愛猫が積極的に水を摂るようにサポートしましょう!