子犬の時期はどのくらいケージに入れておくべき?理由と慣らし方を徹底解説
こんにちは!大田区大森のイース動物病院です。
子犬を迎えると、ケージ(クレート)をどのように使えばいいのか迷う飼い主さんは多いものです。「ずっと入れておくのはかわいそう?」「どのくらいの時間までならいいの?」という疑問と、子犬にケージを好きになってもらうためのコツもご紹介します。
ケージは“お仕置きの場所”ではなく“安心できるお部屋”
ケージは子犬にとって「閉じ込める場所」ではなく「自分の居場所」です。犬は本来、巣穴のような狭くて囲まれた場所を好む習性があり、うまく使えばリラックスできるスペースになります。また、留守番や夜の就寝時に安全を確保できるメリットもあります。
どのくらいケージに入れていいの?
子犬は体力や排泄のコントロールが未熟なため、長時間のケージ滞在はNGです。目安は以下の通りです。
- 生後2〜3か月:1〜2時間が限度(寝ている間のみ、起きたらすぐ出す)
- 生後4〜5か月:2〜3時間程度
- 生後6か月以降:3〜4時間程度
(※夜間の睡眠時は例外。寝ている間はもう少し長くてもOKです)
成犬になっても、排泄間隔や性格によって許容時間は変わります。子犬期は「少しずつ練習して慣らす」ことが大切です。
ケージに入れる理由
- 安全確保:誤飲・感電・落下などの事故防止
- 排泄管理:トイレトレーニングをスムーズにする
- 生活リズムづくり:睡眠・休息の習慣が整いやすい
- 将来のための練習:留守番・移動・通院時に役立つ
ケージに慣れていれば、災害時やペットホテルなど緊急時にも子犬が安心して過ごせます。
ケージ慣らしのステップ
- 扉を開けたまま置く
まずはリビングなど家族の見える場所に設置し、自由に出入りできるようにしておきます。ただし、テレビ横や出入りが多い扉の近くは落ち着けないので避けましょう。 - 中を快適にする
お気に入りの毛布やベッド、においのついたタオルなどを入れて「ここに入ると落ち着く」環境にしましょう。 - おやつやごはんを中であげる
ごはんをケージの中であげると「いいことがある場所」として印象づけられます。 - 短時間から扉を閉める練習
最初は数十秒~数分、徐々に時間を延ばしていきましょう。 - 静かな声かけで安心させる
入れてすぐに出したり騒がせたりせず、落ち着いた声で褒めて安心させます。
よくある失敗と対策
- 「かわいそう」で甘やかしてしまう
→出すタイミングが「鳴いたらすぐ」に偏ると、要求吠えの原因になります。静かにできたときに出して褒めることが大切です。 - いきなり長時間閉じ込める
→不安やストレスの原因になります。必ず短時間から練習しましょう。 - トイレの間隔に合わない時間設定
→トイレを失敗しやすくなります。子犬の排泄サイクルを把握してケージに入れるタイミングを調整します。
まとめ
子犬の時期は「ケージに長く入れておく」のではなく、「安全かつ快適な自分の部屋」として少しずつ慣らしていくことがポイントです。
目安としては、月齢に合わせた短い時間から始め、生活のリズムやトイレ間隔に合わせて調整します。ケージが“安心できる空間”になれば、留守番や外出、災害時にも役立つ強い味方になります。
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