冬も気を付けたい犬の外耳炎
こんにちは!大田区大森西のイース動物病院です!
寒い冬の季節がやってきました。暖房の効いた室内で、愛犬とのんびり過ごす時間は幸せなひとときですよね。
今回は冬場における犬の外耳炎の原因や対策について詳しくお話しします。
冬の外耳炎のリスク
外耳炎と聞くと、湿度の高い夏に多いイメージがありますが、冬も油断は禁物です。以下のような冬特有の環境が外耳炎を引き起こす可能性を高めます
暖房による乾燥
室内の空気が乾燥すると、耳の皮膚も乾燥してしまい、外耳道のバリア機能が低下します。この状態は細菌や真菌の感染を招きやすくなります。
寒暖差
冬の散歩では寒い外気に触れた後、暖房の効いた部屋に戻ることで温度差が生じ、耳の内部に湿気が溜まりやすくなることがあります。
冬の汚れ
冬場は散歩中に雪や泥が耳周りに付着しやすく、それを放置すると耳の中で細菌や真菌が繁殖する原因になります。
外耳炎の主な症状
外耳炎は早期に発見し、適切に対処することが大切です。以下の症状が見られたら、すぐに獣医師に相談してください
- 頭を頻繁に振る、耳を掻く
- 耳から悪臭がする
- 耳が赤く腫れている
- 耳垢の色が普段と違う(黒っぽい、黄色っぽいなど)
- 耳を触られるのを嫌がる
冬の外耳炎対策
冬の外耳炎を予防するために、以下のケアを習慣にしましょう:
定期的な耳のチェック
耳の中に異常がないか、耳垢が溜まっていないかを週1回程度確認しましょう。ライトを使って耳の中を優しく覗くだけでも異常に気づけます。
シャンプーや散歩後のケア
シャンプー後や雪の中での散歩後は、耳周りを柔らかい布で優しく拭き、しっかり乾燥させましょう。耳の中に水分が残らないよう注意が必要です。
乾燥対策
室内の湿度を適切に保つことも重要です。加湿器を活用して、湿度が40-60%程度になるよう心がけましょう。
垂れ耳のケア
垂れ耳の犬種(例:コッカースパニエル、ビーグルなど)は特に通気が悪くなりやすいので、耳の内側も定期的にチェックして清潔を保つことが必要です。
外耳炎になってしまったら?
もし外耳炎が疑われる場合は、無理に自宅で治そうとせず、必ず動物病院を受診してください。獣医師による診断と治療が必要です。
主な治療法
- 耳の洗浄:専用の洗浄液で耳垢や汚れを取り除きます。
- 薬物療法:細菌や真菌に対する抗生物質や抗真菌薬、場合によっては炎症を抑える薬が処方されます。
- 再発予防:治療後も定期的な耳のチェックや清掃を続けることが重要です。
まとめ
冬は外耳炎のリスクが意外と高い季節です。暖房による乾燥や寒暖差、散歩後の汚れなどに気をつけて、愛犬の耳を清潔に保つ習慣をつけましょう。耳の異常に早めに気づくことが、愛犬の健康を守る第一歩です。
何か気になることがあれば、ぜひ当院までご相談ください。寒い季節も愛犬と一緒に元気に過ごしましょう!