冬こそ大切!猫の健康診断のすすめ
こんにちは!大田区大森のイース動物病院です。
寒さが厳しくなる冬は、猫にとっても体調を崩しやすい季節です。
特にシニア猫や持病のある猫は、寒さの影響を受けやすく、思わぬ体調不良を引き起こすことがあります。
そんな冬こそ、定期的な健康診断が大切になります。今回は、冬における猫の健康診断の重要性についてお話しします。
冬に猫の体調が崩れやすい理由
冬は気温が低下し、猫の体にさまざまな影響を与えます。
✔ 関節のこわばり
寒さで関節がこわばり、シニア猫や関節炎を持つ猫は動きが鈍くなることがあります。
いつもより動きが少なくなったり、高いところへジャンプしなくなったりする場合は要注意です。
✔ 泌尿器トラブル
寒くなると水を飲む量が減りがちです。その結果、尿が濃くなり膀胱炎や尿路結石のリスクが高まります。
特にオス猫は尿路閉塞を起こしやすく、命に関わることもあるため注意が必要です。
✔ 免疫力の低下
寒さで体が冷えると、免疫力が低下しやすくなります。
ウイルスや細菌に対する抵抗力が落ち、感染症にかかるリスクが高まります。
✔ 冬太り
運動量が減り、食欲が増す冬は、猫の体重が増加しやすい季節です。
肥満は糖尿病や関節の負担増加につながるため、体重管理が重要になります。
健康診断でチェックできること
冬の健康診断では、以下のようなチェックを行います。
✔ 体重・体型の確認
適正体重を維持できているかを確認し、必要なら食事や運動のアドバイスを行います。
✔ 関節の状態のチェック
シニア猫や関節炎のリスクがある猫の場合、関節の可動域や痛みの有無を確認します。
✔ 血液検査(腎臓・肝臓・糖尿病の確認)
冬の体調変化は内臓の機能にも影響を与えることがあります。特に腎臓病は高齢の猫に多いため、早期発見が重要です。
✔ 尿検査(膀胱炎・尿路結石のリスク評価)
尿の濃さや成分を調べることで、泌尿器系のトラブルを早期に発見できます。
✔ 口腔内チェック(歯周病の確認)
冬は食事の変化や免疫力の低下で口内環境が悪化しやすいため、歯や歯茎の状態を確認します。
冬の健康管理ポイント
健康診断とあわせて、日常生活でも気をつけるべきポイントを紹介します。
✔ 暖かい環境を整える
猫が快適に過ごせるよう、暖房や猫用ベッドを活用し、室温を適切に保ちましょう。
✔ 水分摂取を意識する
飲水量が減らないよう、ぬるま湯を与えたり、ウェットフードを取り入れたりするのもおすすめです。
✔ 適度な運動を促す
室内でも遊びを取り入れ、運動不足を防ぎましょう。
✔ 食事の管理
冬は食べ過ぎに注意し、カロリー管理を行いましょう。
まとめ
寒い季節は、猫の健康状態に変化が出やすい時期です。特にシニア猫や持病のある猫は、冬の影響を受けやすいため、定期的な健康診断が重要になります。早めに異常を発見し、適切なケアを行うことで、愛猫が元気に冬を過ごせるようサポートしてあげましょう。
気になる症状がある場合は、お気軽にご相談ください!