フレブル・パグに多い冬の皮膚トラブル!
乾燥とかゆみを防ぐ3つのポイント‼️
こんにちは!イース動物病院です🐶🩺
寒くなってくると「うちの子、最近かゆがる」「フケが増えてきた気がする」といったご相談が増えてきます。
冬は皮膚トラブルが少なそうなイメージがありますが、実は乾燥や静電気によって皮膚の調子が悪くなりやすい季節なんです。
特にフレンチブルドッグやパグといった短頭種(たんとうしゅ)さんは、もともと皮膚がデリケート。気温や湿度の変化の影響を受けやすい体質をしています。
今回は、そんなフレブルさん・パグさんに多い冬の皮膚トラブルとその対策を、動物病院の視点からわかりやすくご紹介します。
🧴 1. 冬の乾燥が引き起こす「カサカサ肌」
冬は、気温が下がるだけでなく空気も乾燥します。
暖房を使う室内ではさらに湿度が下がり、皮膚の水分が奪われてバリア機能が弱まる状態になります。
このバリアが壊れると、外からの刺激に敏感になり、かゆみ・赤み・フケが出てしまうのです。
特にフレブルさんやパグさんは、もともと皮脂が多めでベタつく印象を持たれますが、冬になると一転して乾燥性皮膚炎を起こす子が多いです。
皮脂バランスの乱れが、細菌やマラセチア(酵母菌)の増殖を招くこともあります。
🏡おうちでできる乾燥対策
- 室内の湿度を40〜60%にキープ(加湿器がおすすめ)
- エアコンやヒーターの風が直接あたらないようにする
- 水をあまり飲まない子には、ぬるま湯を出してあげる
乾燥が進むと、背中や脇の下、しっぽの付け根などに白いフケやカサカサが現れます。
「冬だから仕方ない」と放置せず、早めにケアしてあげましょう。
❄️ 2. 冬のシャンプーは“保湿重視”がカギ!
冬になるとお散歩の汚れが減るため、ついシャンプーの間隔が空きがち。
しかし、皮脂や汚れを放置すると炎症の原因になります。
一方で、夏と同じ頻度・同じシャンプーを続けると、乾燥を悪化させてしまうこともあります。
つまり大事なのは、**「冬用にシャンプー方法を変える」**ことです。
🧴シャンプーのポイント
- 頻度の目安は2〜3週間に1回
→ 皮膚の状態によってはもう少し間隔を空けてもOK。 - 保湿成分入りの低刺激シャンプーを使う
→ セラミド・コラーゲン・ヒアルロン酸配合のものが◎ - 洗った後の保湿がとても大切!
→ タオルドライ後に、犬用の保湿ローションやスプレーを使用。
→ とくに「しわの間」「脇」「首の下」など、乾きにくい部分を重点的に。
シャンプー後にしっかり乾かさずに放置すると、湿気がこもって皮膚炎の原因になります。
ドライヤーは低温で、しわの奥まで丁寧に乾かしてあげましょう。
🧣 3. 静電気や洋服のこすれにも注意!
冬のもうひとつの落とし穴が「静電気」と「服の摩擦」です。
冬は乾燥で静電気が発生しやすく、毛がパチパチすることで皮膚に細かい傷がつき、かゆみの原因になることがあります。
また、冬場に洋服を着せる機会が増えますが、素材やサイズが合っていない服は、皮膚をこすって炎症を起こすことがあります。
💜対策方法
- 綿やコットン素材など、肌にやさしい服を選ぶ
- 服を着せたまま長時間放置しない
- 洗濯時にわんちゃん用の柔軟剤や静電気防止スプレーを使う
- 「服の下が蒸れていないか」を定期的にチェック
「服を脱がせたら赤くなっていた」「脇やお腹にブツブツができた」というご相談も冬に多く見られます。
肌トラブルを感じたら、一度着用を控えましょう。
👀 毎日できる“スキンチェック”で早期発見!
皮膚のトラブルは、見逃さないことがいちばんの予防です。
短頭種の子たちは、顔のしわや首回り、耳の入口など、トラブルが隠れやすい部分が多いので、毎日のスキンチェックがおすすめです。
| チェック部位 | 見てほしいポイント |
|---|---|
| 顔のしわ | 赤み・におい・湿り気がないか |
| 耳の入り口 | 汚れ・黒ずみ・かゆがり |
| 首の下・脇 | フケ・ベタつき・赤み |
| お腹・しっぽの下 | かさぶた・ジュクジュク |
かゆみや赤みが続く場合は、細菌・マラセチア・アレルギーなどが関わっている可能性があります。
見た目だけでは判断が難しいため、自己処置は避けて早めに動物病院で診てもらうことをおすすめします。
🏥 病院でできるケア・治療
動物病院では、皮膚の状態をチェックし、
・感染(細菌・真菌)があるか
・アレルギーや乾燥が原因か
・体質に合ったシャンプーや保湿ケアの選び方
などを詳しく調べることができます。
また、体質や生活環境に合わせたスキンケアプランの提案も行っています。
症状が軽いうちに相談してもらうことで、治療も短期間で済むことが多いです。
💬 まとめ:冬こそ「保湿ケア+チェック」で快適に!
冬は乾燥や静電気など、皮膚トラブルの原因が多い季節です。
でも、
- 室内の湿度を保つ
- シャンプー後に保湿する
- 洋服の素材を見直す
この3つを意識すれば、トラブルをグッと減らすことができます。
フレンチブルドッグさんやパグさんは、表情豊かで愛らしい反面、皮膚がとてもデリケート。
毎日のスキンケアは“愛情ケア”のひとつです。
おうちでのケアだけで改善しないときは、我慢させずにぜひ早めにご相談くださいね😌❤️
🐾 この冬も、かゆみゼロ・しっとり肌で快適に過ごしましょう!
大田区、蒲田、大森で皮膚トラブルでお悩みやご不安なことがございましたらお気軽にご相談ください‼️
