そのシャンプー合っている?アトピー性皮膚炎の適切な保湿管理について。
はじめに
こんにちはイース動物病院です。
ワンちゃんのアトピー性皮膚炎の管理において、保湿は一番といっても過言でないほどとても重要な治療方法です。今日は詳しい保湿方法をご紹介しようと思います。
保湿シャンプーとコンディショナーと入浴剤の使用
保湿シャンプーの選び方
アトピー性皮膚炎のワンちゃんには、香料や着色料、硫酸系洗浄成分を含まない低刺激シャンプーを使用します。具体的にはセラミド、グリセリン、コロイドオートミール、アロエベラなどの保湿成分が含まれているものが良いでしょう。
シャンプーの方法
まずぬるま湯(37-38℃)でワンちゃん全体を十分に濡らします。この時、熱いお湯だと皮膚への刺激となってしまうので避けましょう。
シャンプーは体に直接塗布せず、スポンジなどで十分に泡立ててから、全身へ均等に広げます。特に、症状の現れやすい薄い皮膚(脇、内股、耳の周りなど)は優しくマッサージするように洗います。
洗い流す際もぬるま湯を使い、シャンプーの残りがないようにしっかりと流します。シャンプーの残留物が刺激の原因となる事があるので注意が必要です。
保湿コンディショナーの使用
シャンプー後、コンディショナーを全身に塗布します。セラミドやオートミール、脂肪酸が含まれたものを選ぶと効果的です。
5分間ほど成分が浸透するようになじませると良いでしょう。
その後はしっかりと洗い流します。シャンプーと同様、コンディショナーが残ると皮膚への刺激となる事があるので注意が必要です。
保湿入浴剤入りのお風呂
最近ではセラミドなどの保湿成分が含まれる入浴剤も頻繁に使われるようになりました。保湿入浴は週に1回ほど、ぬるま湯(37-38℃)で5分間ほど浸かってください。入浴後は軽く流して、タオルドライを。
次で説明する保湿スプレーやミストを入浴後に使用する事も効果的です。
保湿スプレーやミストの使用
保湿シャンプーや保湿入浴後に使用したり、普段から使用してもらう上でも有効です。
スプレータイプは肌に直接吹きかけるか、手に取ってから患部に塗り込むようにして使います。特に乾燥が気になる部位に重点的に使用すると良いです。
頻度は1日1~2回が目安ですが、乾燥がひどい場合は回数を増やすことも可能です。
保湿成分としては、セラミド、グリセリン、ヒアルロン酸、アロエベラなどの成分が含まれているものを選びましょう。これらの成分は皮膚に水分を補給し、皮膚バリアを強化する効果が期待されます。
保湿クリームやローションの使用
保湿クリームの使用
乾燥や痒みが強い部位には、保湿クリームを使用します。幹部に直接少量を取り、マッサージしながら塗り込みます。クリームは油分が多いため、舐めすぎてしまうと胃腸に影響を与える可能性があるので、注意が必要です。
ローションの使用
保湿ローションはクリームよりサラっとしているので広範囲に塗るのに適しています。全身の保湿が必要な場合や軽い乾燥が気になる部分に使用すると良いでしょう。ローションは塗布後にべたつきが少ないため、犬もストレスを感じにくいといった特徴があります。
いかがでしたでしょうか?
ワンちゃんのアトピー性皮膚炎に必要な保湿管理のやり方についてお話しました。
アトピー性皮膚炎の管理でお困りでしたら、イース動物病院までご連絡ください。