あなたの子は大丈夫?短頭種に必須の健康チェックリスト

こんにちは!!!

愛らしい表情とユニークな顔立ちが魅力の短頭種。フレンチブルドッグ、パグ、ボストンテリア、シーズー、ペキニーズなど、多くの愛犬家を虜にしている犬種ですね。

しかし、これらのわんちゃんたちは「短頭種」と呼ばれるとおり、鼻が短く、頭部が平らな構造をしているため、独特の健康リスクを抱えています。特に呼吸器系や目・皮膚にトラブルが起きやすく、日々のケアと定期的な健康チェックが欠かせません。

この記事では、短頭種の飼い主さんが知っておくべき健康チェックポイントを「自宅でできるチェック」と「動物病院でのチェック」に分けてご紹介します。


1. 短頭種の健康リスクって?

まず、短頭種に共通する健康リスクを簡単に整理しておきましょう。

  • 短頭種気道症候群(BOAS):鼻の穴や喉の構造が狭く、呼吸がしにくくなる状態
  • 眼科トラブル:目が飛び出し気味なため、傷や乾燥を起こしやすい
  • 皮膚疾患:顔のしわに汚れがたまりやすく、炎症や感染のリスク
  • 熱中症リスクが高い:体温調節が苦手で、特に夏は注意が必要
  • 歯科トラブル:歯並びが悪く、歯垢・歯石が溜まりやすい

短頭種は見た目が可愛い分、その構造的な特徴が健康問題と隣り合わせなのです。


2. 自宅でできる!短頭種の健康セルフチェックリスト

まずは、日常的に自宅でできるチェック項目を紹介します。ちょっとした変化にも早く気づけるようにしておきましょう。

✅ 呼吸の音やリズムに異常はないか

  • 常に「グーグー」「ガーガー」と音を立てていないか
  • 安静時でも呼吸が荒くないか
  • 寝ているときにいびきが大きすぎないか

呼吸音の悪化はBOASのサインかも。ひどい場合は獣医師に相談を。


✅ 鼻の状態(乾燥・つまり)はどうか

  • 鼻水が多く出ていないか
  • 鼻の穴がふさがっていないか
  • 鼻の周囲が乾燥しすぎていないか

→ 鼻が乾きすぎていると、体温調節にも影響が出ます。


✅ 目に赤み・涙・汚れがないか

  • 目が充血していないか
  • 目ヤニや涙やけが多くないか
  • 目をこする仕草が増えていないか

→ 目が大きく突出している短頭種は、ちょっとした刺激でも傷ができやすいです。


✅ 顔のしわに汚れがたまっていないか

  • 毎日しわの間を拭いているか?
  • 赤み、ただれ、臭いがないか?

→ しわの中は通気性が悪く、菌が繁殖しやすいため、週に数回のケアが必須です。


✅ 食欲や体調に変化はないか

  • 食べにくそうにしていないか
  • 食後にむせたり、吐き戻すことが増えていないか
  • 元気がない、散歩を嫌がるなどの変化がないか

→ 呼吸器トラブルや体力低下のサインかもしれません。


3. 動物病院で受けるべき健康診断チェック項目

自宅でのチェックに加えて、少なくとも年に1回(理想は半年に1回)は動物病院での健康診断をおすすめします。特に短頭種は、症状が出てからでは手遅れになるケースも。

以下のような検査を受けると安心です。

🏥 呼吸器系の検査

  • 聴診(呼吸音の確認)
  • 胸部レントゲン(気道の構造確認)
  • 酸素飽和度の測定(重症BOASの判定)

→ BOASは重度の場合、外科手術での改善も視野に入ります。


🏥 眼科検査

  • 角膜の傷の有無
  • 涙の量や質
  • 眼圧の測定(緑内障などの早期発見)

→ 定期的な眼科チェックは、視力を守る第一歩。


🏥 皮膚・耳のチェック

  • アレルギーや感染の有無
  • 耳垢の状態や耳の臭いのチェック

→ 皮膚疾患や耳の中の感染は、かゆみやストレスの原因に。


🏥 歯科検診

  • 歯石のチェック
  • 歯茎の炎症
  • 噛み合わせの確認

→ 歯周病は全身の健康に関わるため、早期の対処が重要です。


4. どれくらいの頻度で診てもらうべき?

短頭種は体質的にトラブルが起きやすいため、年1回の健康診断では足りないケースもあります。

年齢診断の目安
子犬期(〜1歳)成長に合わせて2〜3回/年
成犬(1〜7歳)少なくとも1〜2回/年
シニア(7歳〜)3〜4回/年の検診が理想

特に呼吸音や目・皮膚の異常を感じたときは、年齢に関係なくすぐに受診を。


5. まとめ|「うちの子は元気」でも過信しないこと

短頭種はその構造上、ちょっとした不調が命に関わるケースもあります。

見た目は元気でも、呼吸のしづらさや目・皮膚のトラブルは飼い主さんの気づかないところで進行していることも

だからこそ、

  • 毎日のセルフチェック
  • 定期的な動物病院での診断
    この両方を組み合わせて、**「うちの子の健康を守る習慣」**を持つことが大切です。

「ちょっと気になるけど、病院に行くほどじゃないかな…」
そんな時こそ、早めの行動が未来を変えます。

大切な家族である短頭種の子たちが、長く健やかに過ごせるように、今できることから始めていきましょう。


🐶 あなたの子の健康、チェックできましたか?

ぜひこの記事を参考に、今日からできる健康チェックを始めてみてくださいね!

イース動物病院では、3コースに分けた健康診断も行っているのでご興味ありましたら

是非イース動物病院までご来院ください!