犬猫の健康診断のすすめ:大切な家族の“今”を知るために
こんにちは!大田区大森西にあるイース動物病院です!
犬や猫は、私たちにとって大切な家族の一員です。毎日元気に過ごしている姿を見ると、「うちの子は健康だから大丈夫」と思いがちですが、実は見た目だけではわからない病気がたくさんあります。
言葉で体調を訴えることができない犬猫にとって、定期的な健康診断は病気の早期発見・早期治療のために欠かせないものです。
今回は、犬猫の健康診断の内容や必要性、受けるタイミングなどについて詳しく紹介します。
■ なぜ健康診断が必要なのか
犬や猫は、病気になっても我慢強く、症状が出にくい動物です。
飼い主が異変に気づいたときには、すでに病気が進行しているケースも少なくありません。
特に**腎臓病・糖尿病・肝臓病・腫瘍(がん)などは、初期症状がほとんど見られないことがあります。
健康診断を定期的に受けることで、血液検査や尿検査などから体の異常を早期に発見でき、重症化を防ぐことができます。早期に治療を始めれば、治療の負担や費用を軽減できる場合も多いのです。
■ 健康診断の主な内容
動物病院によって検査内容は多少異なりますが、一般的な健康診断には次のような項目があります。
① 身体検査
体重測定、体温、心拍数、呼吸数のチェックに加え、目・耳・口・皮膚の状態を観察します。リンパ節やお腹のしこり、関節の異常なども触診で確認します。
② 血液検査
血液を採取し、臓器の働きや貧血・感染症の有無などを調べます。
特に肝臓・腎臓の数値(ALT、BUN、Creなど)は、シニア期の犬猫では重要な指標になります。
③ 尿・便検査
尿からは腎臓や膀胱の健康状態、糖や蛋白の有無を確認できます。便検査では消化器の異常や寄生虫感染の有無を調べます。
④ レントゲン・エコー検査
心臓や肺、腹部の臓器の形や大きさを画像で確認します。腫瘍や結石、心肥大などが見つかることもあります。
特に中高齢の犬猫には、この画像検査を定期的に行うことが推奨されています。
■ 健康診断を受ける頻度
年齢や健康状態によって、健康診断の頻度は変わります。
- 子犬・子猫(1歳未満):ワクチン接種や成長の確認の際に、獣医師と相談して健康チェックを行いましょう。
- 成犬・成猫(1〜6歳):年1回の健康診断がおすすめ。若くても生活環境や食事の影響で病気が見つかることがあります。
- シニア期(7歳以上):年2回(半年に1回)の検査を推奨。加齢により臓器の機能が低下し、慢性疾患が増える時期です。
■ 健康診断前後のポイント
検査を受ける際には、いくつか注意点があります。
- 前日の食事:血液検査を行う場合、数時間の絶食が必要なことがあります。
- 尿・便の採取:自宅で採取を求められる場合は、清潔な容器に入れて持参しましょう。
- 結果の見方:異常値が出ても、すぐに深刻な病気というわけではありません。獣医師と一緒に経過を見ながら判断することが大切です。
健康診断の結果をもとに、今後の食事内容や運動量を見直すことで、より健康的な生活をサポートできます。
■ 健康診断は“愛情のひとつ”
犬や猫の健康診断は、「何かあったときのため」だけでなく、「これからも元気に過ごしてほしい」という愛情の表現でもあります。
元気なうちから定期的に受けておくことで、将来の安心と信頼関係を育むことができます。
日々の観察と定期的な検査を組み合わせることで、大切な家族の健康を守りましょう。
今日の元気が、明日も続くように健康診断の第一歩を踏み出してみませんか?
まとめ
- 健康診断は病気の早期発見に有効
- 若い時期でも年1回、シニアは年2回がおすすめ
- 血液・尿・画像検査で全身をチェック
- 定期的な検査が長生きの秘訣
