パピーのうちから始めよう!犬の歯を守るためのやさしいケア🦷✨

こんにちは!大田区大森西にありますイース動物病院です!
みなさんは愛犬の「歯の健康」、どのくらい意識していますか?

実は犬も人間と同じように、歯のトラブルを抱えやすい生き物。
特に3歳以上の犬の約8割が歯周病を患っているというデータもあり、歯のケアは放置できない重要な健康管理の一部なんです。

このブログでは、

  • 犬に多い歯の病気とその原因・症状
  • パピー期からできる予防方法と歯磨き習慣
  • よくある質問(Q&A)
  • おすすめグッズ・病院でのケア

をわかりやすくまとめました。
特に「これから子犬を迎える方」「デンタルケアが不安な方」は必見です!


🦷 犬に多い歯の病気とは?

犬の口の中は実は細菌が繁殖しやすい環境。放っておくとトラブルが起こりやすく、重症化すると命に関わることもあります。

1. 歯周病(ししゅうびょう)

犬の歯の病気で最も多いのが歯周病です。
歯垢(プラーク)が蓄積し、歯石となって歯ぐきに炎症を引き起こし、やがて歯が抜けたり、骨が溶けたりします。

主な症状:
  • 強い口臭
  • 歯ぐきの赤み・腫れ・出血
  • 歯のぐらつき
  • 食べづらそうにする、食欲減退
  • よだれが増える

🧠放置のリスク
細菌が血管から全身に回り、心臓病や腎臓病などの内臓疾患につながることも。


2. 乳歯遺残(にゅうしいざん)

通常、生後6〜7ヶ月で乳歯は抜けて永久歯に生え変わります。
しかし、小型犬や短頭種では乳歯が抜けずに残ることがよくあります。

見つけ方:
  • 永久歯のすぐ横に乳歯が残っている
  • 二重に歯が生えている
  • 歯並びがガタガタしてきた

💡 注意!
乳歯遺残を放置すると歯周病のリスクが一気に高まります。
動物病院での抜歯が必要になる場合も。


3. 歯の破折(はせつ)

硬すぎるものを噛んだことによって歯が折れるトラブルも少なくありません。
特に注意が必要なのは以下のもの:

  • ヒヅメ
  • 鹿の角
  • 焼きすぎた骨
  • 石や金属製のおもちゃ

🧠 歯の破折によるリスク:

  • 神経がむき出しになって激しい痛み
  • 感染による膿や腫れ(根尖膿瘍)

🐾 パピーのうちから始めたい!歯の健康を守る習慣

なぜ子犬のうちが重要なの?

犬は一度嫌な記憶がつくと、「歯磨き=イヤなこと」と学習してしまいます。
パピーの時期(社会化期)は新しいことを受け入れやすいので、この時期に歯磨きトレーニングを始めることが、将来の習慣化に最適です。


🪥 歯磨きトレーニングの4ステップ

▶ Step 1:口元を触ることに慣れさせる

日常のスキンシップの中で、口のまわりに触れる練習を。
おやつをあげながら優しく触ると、嫌がりにくくなります。

▶ Step 2:ガーゼや指で歯を優しくなでる

犬用歯磨きペーストを指に付けて、前歯を軽くこするように。

▶ Step 3:歯磨きペーストを舐めさせる

ペーストに慣れてもらうことで、「歯磨き=楽しい」と感じさせましょう。

▶ Step 4:犬用歯ブラシで奥歯までチャレンジ

歯ブラシを導入。奥歯や犬歯は汚れが溜まりやすいので、少しずつ範囲を広げていきます。

📝 ポイント:

  • 最初は1日1回じゃなくてもOK。無理せず毎日少しずつ。
  • 失敗しても怒らない!褒めて終わるのが成功のカギ。

🧴 おすすめの歯磨きグッズ

アイテム特徴おすすめポイント
犬用歯ブラシヘッドが小さく柔らかい奥歯も磨きやすい
指サック型ブラシ初心者でも扱いやすい指感覚で磨ける
歯磨きペースト(犬用)チキン味、ピーナッツ味など嫌がりにくい
デンタルガム噛むことで歯垢除去歯磨き代わりに使える
デンタルトイ遊びながらケア小型犬向けもあり

🏥 歯科チェックは病院で定期的に!

「家で歯磨きしているから大丈夫」と思っていても、見えない部分に歯石がたまっていることも

✔ 定期健診でチェックできること:

  • 歯石の量
  • 歯ぐきの炎症
  • 乳歯の抜け具合
  • 噛み合わせの異常

🕒 おすすめ健診タイミング:

  • 初回ワクチン終了後の健康診断時
  • 避妊・去勢手術時(全身麻酔のついでに抜歯も可能)
  • 年に1〜2回の定期健診

❓ よくある質問(Q&A)

Q. どのくらいの頻度で歯磨きすればいいの?

A. 理想は毎日 難しい場合でも、最低週2〜3回を目標にしましょう。


Q. 歯磨きできない子はどうすれば?

A. デンタルガムやデンタルスプレー、歯垢分解成分入りの飲料水添加液などを併用しましょう。ただし「歯磨きの代わり」にはならないため、併用が基本です。


Q. 歯石は自然に取れますか?

A. 一度ついた歯石は自然には取れません。動物病院でのスケーリング(麻酔下)で除去が必要です。


最後に🐾

愛犬の健康は、日々の小さな習慣の積み重ねで守ることができます。

「まだ子犬だから大丈夫」と思っていても、歯のトラブルは気づかないうちに進行してしまうもの。
だからこそ、今から始めることが、未来の愛犬を守る第一歩になります。

ぜひ今日から、
✔ 口元を優しく触ってみる
✔ 歯磨きペーストを準備する
✔ 次回の動物病院でお口のチェックをお願いする

など、できることから始めてみてくださいね。

毎日のケアが、愛犬の「おいしく食べる」「元気に遊ぶ」未来につながります🐶🦷