初めての子犬でもできる!トイレトレーニング
こんにちは!大田区大森のイース動物病院です。
子犬を迎えてまず最初に直面する大きな課題が「トイレトレーニング」です。
「なかなか覚えてくれない」「失敗が続いて家中が大変」という声も多く聞きます。ここでは、成功へのステップと飼い主さんが陥りやすい落とし穴、日常の工夫まで解説します。
1. トイレトレーニングはいつから始める?
生後2~3か月の子犬は、膀胱や腸のコントロールがまだ未熟で、排泄の間隔は1〜2時間おきになります。お迎え初日から「ここがトイレだよ」と教え始めるのがベストです。
ただし、環境が変わったばかりの子犬は緊張しています。最初の1~2日は家に慣れることを優先し、落ち着いてきたタイミングから本格的に始めるとスムーズです。
2. 事前準備
- トイレトレーとペットシーツ:子犬が全身乗れるサイズが理想です。排泄前のサインでぐるぐる回るため、余裕のあるサイズを選びましょう。フチがあるタイプだとおしっこが外に漏れにくくなります。ペットシーツで遊んだり噛んでしまう場合はトイレトレーの使用もオススメです。
- サークルやケージ:最初は生活スペースを限定することで、トイレの場所を認識しやすくなります。
- ご褒美用おやつ:成功直後にあげるため、手の届く位置に置いておくと◎。
3. トレーニングの基本ステップ
① 排泄のタイミングを観察する
子犬は「寝起き」「食後」「遊び終わり」に排泄しやすくなります。床のにおいを嗅ぐ、ぐるぐる回る、落ち着きがなくなるなどのサインが出たらチャンスです。
② サインが出たらすぐトイレへ
抱っこしてトイレまで連れて行き、「ワンツー」など合図の声かけをして排泄を促します。これを繰り返すことで「この声が聞こえたらここで出す」という習慣がつきます。
③ 成功したら“その場ですぐ”褒める
排泄が終わった直後に、声で褒めたりおやつをあげましょう。数秒遅れると何に対するご褒美か分からなくなるので注意が必要です。
④ 失敗しても叱らない
現行犯でない限り叱っても意味がありませんし、トイレ自体を我慢する癖がついてしまうこともあります。静かに片付け、消臭スプレーでにおいを完全に消しましょう。
4. 成功率を高める工夫
- 環境を整える
最初から部屋中を自由にさせると失敗が増えます。慣れるまではサークルやケージ内に寝床とトイレを分けて設置することがポイントです。 - においの管理
失敗した場所のにおいが残っていると、そこを“自分のトイレ”だと勘違いしてしまいます。 - 排泄間隔を把握する
メモやスマホで記録すると、どのタイミングで排泄するか分かり、誘導しやすくなります。
5. よくある失敗と対策
- 失敗例① 遊びに夢中で誘導が遅れた
→遊び終わりは特に排泄しやすいので、終わる少し前にトイレに連れて行くクセをつけると◎。 - 失敗例② 成功しても褒めるのが遅れた
→「終わった瞬間にご褒美」が鉄則。遅れると学習効果が薄れます。 - 失敗例③ 叱ってしまう
→「トイレ=怖い」と感じると、見えない場所で排泄する癖がつくことも。失敗は淡々と片付け、成功を積み重ねることが大切です。
6. 夜や留守番時の工夫
夜間や留守番時は、サークルの中に寝床とトイレを分けて設置するのがおすすめです。
子犬は寝床を汚したくない本能があるため、サークル内の寝床とトイレスペースはなるべく遠ざけましょう。長時間のお留守番では、トイレシーツを多めに敷く、使い捨てタイプの防水マットを活用するなど、失敗しても片付けやすい工夫をしましょう。
7. 飼い主さんが心がけたいこと
- 焦らない:覚えるまでに数週間〜数か月かかる子もいます。
- 成功体験を積ませる:失敗を叱るより、成功したときに思い切り褒めることが最大の近道。
- 生活リズムを整える:ごはんや遊び、散歩の時間をある程度固定すると排泄リズムも安定してきます。
まとめ
道具を揃え、環境を整え、排泄のタイミングで的確に誘導すること。そして何より、成功したらその場でたっぷり褒めることが最短ルートです。
最初は大変に思えるかもしれませんが、しっかり習慣化できれば飼い主さんも子犬も快適な生活が待っています。ぜひ楽しみながら、少しずつ進めてみてください。
大田区、蒲田、大森でお困りなことがありましたら、お気軽にご相談ください。
当院では定期的にパピーパーティーを行なっています。子犬同士の交流会やしつけ、日ごろのケアなど幅広く一緒に暮らすうえで必要なことを学びます。
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