短頭種がかかりやすい皮膚疾患ランキングTOP5!原因と対策も解説
こんにちは! 大田区大森にある動物病院です。
フレンチ・ブルドッグやパグ、シーズーなど「短頭種」と呼ばれる犬種は、その愛嬌たっぷりの顔立ちと穏やかな性格で、近年とても人気があります。一方で、短頭種は特有の身体構造により、さまざまな皮膚トラブルを起こしやすい傾向があることをご存じでしょうか?
今回は、短頭種が特にかかりやすい皮膚疾患をランキング形式でご紹介し、それぞれの特徴や原因、そして予防法について詳しく解説します。
🏆第1位:皮膚のしわにできる「皮膚炎(間擦性皮膚炎)」
特徴:
短頭種といえば、顔や体に深いシワがあるのが特徴ですが、そのシワの間には湿気や皮脂、ホコリ、食べかすなどが溜まりやすく、細菌やマラセチア(酵母菌)が繁殖しやすい環境になっています。
特に多いのが「顔のシワ」や「首まわり」「わきの下」の皮膚炎で、赤みやかゆみ、ただれ、強いにおいが見られます。
なりやすい犬種:
- フレンチ・ブルドッグ
- パグ
- ペキニーズ
対策:
- 毎日の清拭(湿らせたガーゼでやさしく拭く)
- 乾燥を保つ(濡れたままにしない)
- 重症化する前に病院での処置を受ける
🥈第2位:マラセチア性皮膚炎(脂漏性皮膚炎)
特徴:
「マラセチア」はもともと皮膚に常在する酵母菌ですが、皮膚のバリア機能が低下したり、湿気が多くなると異常繁殖し、炎症やかゆみを引き起こします。
耳や脇、指の間、お腹などに起きやすく、茶褐色のベタつき、赤み、独特のにおいが出るのが特徴です。
なりやすい犬種:
- シーズー
- フレンチ・ブルドッグ
- パグ
対策:
- マラセチアに効果のある薬用シャンプーの定期使用
- 食事や環境の見直し(アレルギー対策も重要)
- 根本的な治療が必要な場合は内服薬を併用
🥉第3位:外耳炎
特徴:
短頭種は耳道が狭く、垂れ耳の子も多いため耳の中が蒸れやすく、細菌やマラセチアによる感染性外耳炎が非常に多く見られます。
症状としては、耳を頻繁に掻く・頭を振る・耳からにおいがする・茶色い耳垢が出るなど。
放置すると中耳炎や鼓膜の障害につながることもあるので、軽度のうちに治療することが非常に重要です。
なりやすい犬種:
- シーズー
- フレンチ・ブルドッグ
- ボストン・テリア
対策:
- 週に1〜2回の耳掃除(獣医指導のもと)
- 定期的な耳の状態チェック
- 適切な耳洗浄液の使用
第4位:アトピー性皮膚炎
特徴:
ダニ、ハウスダスト、花粉などの環境アレルゲンが原因で起こる慢性の皮膚炎です。体質によるもので、完治は難しく、継続的なケアと管理が必要です。
症状は、顔、手足の内側、脇、耳、腹部などのかゆみや赤みが中心。二次感染を起こすとジュクジュクしたり脱毛したりします。
なりやすい犬種:
- フレンチ・ブルドッグ
- ボストン・テリア
- シーズー
対策:
- アレルゲンの特定と回避(アレルギー検査)
- 保湿剤や抗ヒスタミン剤の使用
- 免疫調整剤、外用薬の併用治療
第5位:ホットスポット(急性湿性皮膚炎)
特徴:
急激に起こる強い炎症で、わずか数時間で皮膚が赤く腫れ、湿潤し、かゆみや痛みを伴います。舐め壊しや掻き壊しが原因で起きることが多く、夏場や梅雨時期に増加します。
一度できるとあっという間に広がるため、早期対応が非常に重要です。
なりやすい犬種:
- パグ
- シーズー
- フレンチ・ブルドッグ
対策:
- 舐めさせない工夫(エリザベスカラーなど)
- 皮膚を常に乾燥・清潔に保つ
- ストレスや暑さ対策
🧴短頭種の皮膚トラブルを防ぐ基本ケア
皮膚疾患の多くは、日頃のちょっとしたケアで予防や悪化防止ができます。以下を日常習慣に取り入れましょう。
✅ 毎日の観察とスキンチェック
赤み、ベタつき、におい、かゆみなどの異変に早く気付けます。
✅ 定期的なシャンプーと保湿
皮膚の状態に合ったシャンプーと保湿剤を使い、清潔に保つことが重要です。
✅ 獣医師による定期チェック
症状が出てからではなく、予防のために定期的に診察を受けることも大切です。
🏥 おわりに:皮膚トラブルは「軽いうちの治療」がカギ!
短頭種のわんちゃんは皮膚疾患になりやすいですが、日常のケアと早めの対処によって、快適に過ごすことができます。
「最近かゆがるな…」「なんだかにおうな…」と感じたら、自己判断せず、まずは当院にご相談ください。
大田区、大森、蒲田で気になる症状があれば、イース動物病院にご相談ください!!!
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