短頭種の皮膚を守る!毎日できるおうちケア&洗顔テクニック
こんにちは!大田区大森のイース動物病院です!
フレンチ・ブルドッグ、パグ、シーズー、ボストン・テリア、ペキニーズ……。
愛くるしい顔立ちが魅力の「短頭種」は、今や多くのご家庭で愛されている人気犬種です。
でも実は、この“かわいい顔”には皮膚トラブルの原因がたくさん潜んでいます。
特に「顔のしわ」や「短い鼻まわりの皮膚」は蒸れやすく、細菌や酵母(マラセチア)が繁殖しやすい環境。ちょっとしたケア不足で、赤み・におい・かゆみが出てしまうことも…。
今回は、短頭種の皮膚を守るために毎日できるおうちケア&洗顔テクニックを、動物病院の視点からわかりやすくご紹介します!
なぜ短頭種は皮膚トラブルが多いの?
短頭種に皮膚トラブルが多い理由は、主に次の3つです。
① 顔や体に深い「しわ」がある
→ しわの中は通気性が悪く、汗や皮脂、ホコリ、フードのカスが溜まりやすく、細菌が繁殖しやすくなります。
② 脂っぽい皮膚(脂漏性体質)の子が多い
→ 脂っぽさによってべたつきや体臭が強くなり、かゆみや炎症を引き起こすことがあります。
③ 皮膚が弱く、刺激に敏感
→ アレルギーや接触性皮膚炎になりやすく、かき壊すことで悪化することも。
毎日できる!皮膚を健康に保つ「おうちケア」
● 1. 顔のしわのお手入れ(拭き取りケア)
しわの奥に湿気や汚れが溜まると、皮膚炎を起こすことがあります。
特にパグやフレブルの鼻のしわは、毎日のケアが必須!
▼ケアのポイント:
- 清潔なガーゼやコットンをぬるま湯で湿らせて、やさしく拭く
- 市販のペット用スキンケアシートも便利
- しわの中に水分が残らないよう、最後は乾いたガーゼで拭き取りましょう
- 赤みやにおい、ただれがある場合は無理せず病院へ
🔍 やってはいけないこと:
アルコール入りのウェットティッシュは、刺激が強すぎて逆に皮膚を痛めることがあります。
● 2. 口の周りや目の下の汚れケア
食後やお散歩後、口の周りにフードや砂ぼこりがついていることがあります。
特に食べこぼしがしわに入り込むと雑菌の温床に。
▼ケアのポイント:
- 食後は柔らかい布で口元を軽く拭きましょう
- 目の下の涙やけも、こまめに拭いて清潔に保つ
● 3. 定期的な洗顔・シャンプー
顔全体の皮脂や雑菌を定期的に洗い流すことで、炎症予防になります。
洗顔だけでなく、全身シャンプーも定期的に行いましょう。
▼洗顔・シャンプーの頻度(目安):
- 顔の洗顔:週に2〜3回(しわが多い子は毎日でもOK)
- 全身シャンプー:2〜3週間に1回(皮膚の状態により調整)
▼おすすめの洗顔テクニック:
- 洗顔専用の低刺激シャンプーや泡タイプのペット用洗浄剤を使う
- 柔らかいガーゼやスポンジで、しわの中も優しくなで洗い
- 洗い残しがないよう、ぬるま湯でしっかり流す
- 最後はタオルで水分を吸い取り、しわの中まで乾燥させる
おうちケアの注意点
- 赤み・ただれ・においがある場合はすぐに病院へ
→ 感染を起こしている可能性があります。市販の薬での自己判断はNG! - 洗いすぎ・こすりすぎは逆効果
→ 皮膚バリアを傷つけてしまい、かえって炎症がひどくなることも - 個体差に合わせたケアが大切
→ 皮膚が乾燥しやすい子、脂っぽい子、それぞれ適したケアが異なります。獣医に相談して最適な方法を見つけましょう。
飼い主さんのちょっとした気づきが早期発見につながる
「なんだかいつも顔が赤いな」
「最近よく耳をかいている」
「お腹に湿疹のようなブツブツが…」
このようなちょっとした変化に気づけるのは、毎日一緒にいる飼い主さんだけです。
皮膚疾患は早めに対処することで、治療期間も短く、愛犬の負担も少なくなります。
大田区、大森、蒲田で気になる症状があれば、迷わずイース動物病院にご相談ください。
まとめ
短頭種のワンちゃんたちは、愛嬌たっぷりな見た目の反面、皮膚がとてもデリケートです。
毎日のちょっとしたケアが、皮膚トラブルの予防につながります。
毎日の顔拭き、しわの清掃、適切な洗顔・シャンプー。
これらを習慣化することで、愛犬の皮膚はずっと健康で清潔に保てます。
かわいい笑顔がいつまでも続くように、ぜひ今日からケアをはじめてみてくださいね!