犬猫の歯みがきについて

みなさん、自分の歯みがきって好きですか?

自分は毎日めんどくさいなあと思いつつ、虫歯になると困るので歯みがきをしていますが、これが愛猫・愛犬の歯みがきとなるともっと大変かと思います。

彼らは自ら歯みがきはしてくれませんので、お口の健康維持は飼い主さんが頼りです。

今回は犬・猫の歯みがきについての情報をお伝えいたします。


歯みがきは、歯周病を予防し、全体的な口腔内の健康を保つために非常に重要です。以下に犬・猫の歯みがきの方法をステップごとに説明します。


準備の準備

まずは口を触れることが前提になります。例えばおやつを食べさせながら口を触る、などからスタートし、口を触られることを気にしなくなったら次のステップに進みます。最初は歯ブラシを使いません。子犬・子猫のうちから慣れておくことがおすすめです。

準備


1. 歯ブラシと歯みがき粉の選択

   歯ブラシ:犬猫用の歯ブラシを選びましょう。人間用の歯ブラシよりも柔らかく、小さなヘッドが動物の口に合うように設計されています。指に装着するタイプの指ブラシも便利です。

  歯みがき粉:動物専用の歯みがき粉を使用してください。人間用の歯磨き粉は飲み込むと有害な成分を含んでいることがあります。動物用の歯みがき粉は、好きなフレーバーが多く、歯みがきを楽しくするのに役立ちます。

​2. 環境の準備

  静かで落ち着いた場所で歯みがきを行いましょう。リラックスできる場所を選んでください。

3. 慣れさせる

   歯みがきに慣れるまで徐々に進めます。最初は歯ブラシや歯みがき粉を見せ、匂いを嗅がせたり、少量の歯みがき粉を指に取って舐めさせたりして、歯みがきに対する恐怖心を和らげます。


歯みがきのステップ

1. はじめは指で

   歯みがきに慣れていない場合、最初はガーゼや指用の歯ブラシを使って指に少量の歯みがき粉をつけます。これを歯と歯肉に優しく擦り付けることで、歯みがきの感覚に慣れさせます。

2. 歯ブラシを使用

   歯ブラシに少量の歯みがき粉をつけます。動物の口を軽く開け、歯と歯肉の境目を中心に優しくブラッシングします。45度の角度で歯ブラシを当て、小さな円を描くように動かします。

3. 内側と外側の歯を磨く

   歯全体を磨きます。特に奥歯や犬歯は歯石が溜まりやすいので念入りに磨きます。内側の歯も可能な範囲で磨きますが、外側の歯のケアが最も重要です。

4. 褒めてご褒美

   歯みがきが終わったら、たくさん褒め、ご褒美を与えます。これにより、歯みがきが楽しい経験となり、次回も協力的になります。

頻度

理想的には毎日歯みがきを行うのがベストです。毎日のケアは歯垢の蓄積を防ぎ、歯周病のリスクを大幅に減らします。毎日が難しい場合でも、週に少なくとも数回の歯みがきを心がけましょう。

歯垢が歯石になるまでの期間が、おおよそ犬は3〜5日、猫は7日と言われていますので、犬では3日毎、猫では7日毎の歯みがきがおすすめです。ちなみに人は歯石になるまで25日ほどです。


その他のケア

1. 歯みガムやおもちゃ

   歯みがきガムやデンタルおもちゃは、歯垢の除去を助け、歯肉の健康を保つのに役立ちます。

2. 定期的な獣医のチェック

   獣医師による定期的な歯科検診と歯科クリーニングを受けることも重要です。特に高齢動物や歯周病のリスクが高い犬種では、定期的なチェックが必要です。


トラブルシューティング

抵抗する場合:無理強いはしないでください。短い時間で少しずつ慣れさせ、毎回少しずつ長くしていくとよいです。

歯肉からの出血:初めての歯みがきで少量の出血は珍しくありませんが、頻繁に出血する場合は獣医師に相談してください。これは歯周病の兆候かもしれません。

まとめ


犬猫の歯みがきは、歯周病の予防と全体的な口腔健康の維持に欠かせない習慣です。飼い主として、日常的な口腔ケアを続けることで、愛犬・愛猫の健康を守り、快適な生活を提供することができます。時間と忍耐をかけて、歯みがきに慣れるように努めましょう。