犬猫に目ヤニがででてきたら?

こんにちは!大田区大森のイース動物病院です!

今回は犬猫ではよくある目ヤニについてご紹介したいと思います。

目ヤニの原因、目ヤニが出たときはどうしたらいいのかなどが詳しく書いてありますのでぜひご覧ください。

犬猫に目ヤニが出てきた場合、それはさまざまな原因が考えられるため、飼い主として適切な対応を取ることが重要です。目ヤニは、目の健康状態や全体的な健康状態を反映するものであり、単なる生理現象から重大な健康問題まで幅広い原因が存在します。犬猫の目ヤニに関する詳細な情報と対処方法について説明します。

目ヤニの原因

アレルギー

  • 原因:花粉、埃、化学物質、特定の食べ物などがアレルギー反応を引き起こし、目ヤニが出ることがあります。
  • 症状:目の充血、かゆみ、くしゃみ、鼻水など。

感染症

  • 原因:細菌、ウイルス、真菌の感染が目ヤニの原因になることがあります。結膜炎(ピンクアイ)や角膜炎などが代表的です。
  • 症状:目の赤み、腫れ、痛み、過剰な涙、目ヤニの色が黄色や緑色になることが多いです。

目のけが

  • 原因:異物が目に入ったり、他の動物や物による物理的な傷が目ヤニの原因になることがあります。
  • 症状:目を頻繁にこする、目を閉じる、過剰な涙。

乾性角結膜炎(ドライアイ)

  • 原因:涙の分泌が不十分であるために、目が乾燥し、炎症を起こします。
  • 症状:目が赤く乾燥し、粘り気のある目ヤニが出ることが多いです。

涙管の閉塞

  • 原因:涙を鼻に排出する涙管が閉塞することによって、目の周りに涙がたまり、目ヤニが発生します。
  • 症状:常に涙が目の周りに残る、目の下が湿っている。

眼瞼内反症(エントロピオン)

  • 原因:まぶたが内側に巻き込まれ、まつげが角膜に触れることで炎症が起こる。
  • 症状:目の赤み、痛み、頻繁に目をこする、目ヤニ。

目ヤニの色とその意味

  • 透明な目ヤニ:通常、軽度の刺激やアレルギーによるもので、あまり心配する必要はありません。
  • 白っぽい目ヤニ:乾燥や軽い感染の兆候である可能性があります。
  • 黄色や緑色の目ヤニ:細菌感染が疑われます。早急に獣医師の診察が必要です。
  • 茶色や黒い目ヤニ:涙管の閉塞や、目の周りの汚れが原因であることがあります。

対処方法

目の清潔を保つ

  • 方法:犬猫の目の周りを清潔なガーゼや柔らかい布で優しく拭き取ります。ぬるま湯や獣医が推奨する専用の洗浄液を使用すると効果的です。
  • 頻度:目ヤニが気になる場合は1日に数回行います。

適切な目薬の使用

  • 方法:獣医師が処方した目薬や軟膏を使用します。自己判断で市販の目薬を使用しないようにしましょう。
  • 注意点:用法と用量を守り、指示された期間中使用します。

アレルギーの管理

  • 方法:アレルギーが原因の場合は、アレルゲンを特定し、環境から排除することが重要です。特定の食物を避けることも含まれます。
  • サプリメント:オメガ-3脂肪酸などの抗炎症作用を持つサプリメントが役立つことがあります。

定期的な健康チェック

  • 方法:定期的に獣医師の診察を受け、犬猫の全体的な健康状態を確認します。目の健康もその一環としてチェックされます。
  • 予防接種:感染症を防ぐために、適切な予防接種を受けることが推奨されます。

涙管の閉塞や眼瞼内反症の治療

  • 方法:涙管の閉塞の場合は、涙管洗浄が必要です。眼瞼内反症の場合は、手術が必要になることがあります。
  • 獣医師の診断:適切な治療法を決定するためには、獣医師の診断が必要です。

獣医師に相談するタイミング

犬猫の目ヤニが次のような症状を伴う場合、早急に獣医師に相談することが重要です。

  • 目ヤニの色が黄色や緑色
  • 目の周りが赤く腫れている
  • 目を頻繁にこする、または目を開けにくそうにしている
  • 過剰な涙や目の乾燥
  • 目に痛みを感じている様子がある

予防策

定期的なグルーミング

  • 方法:犬猫の顔や目の周りを定期的にグルーミングし、清潔を保ちます。長毛種の場合は、目の周りの毛を適切にカットして、目に入らないようにします。

アレルギーの予防

  • 方法:犬猫の生活環境を清潔に保ち、アレルゲンとなる物質を排除します。特定の季節や場所でアレルギーが悪化する場合は、予防的な対策を講じます。

健康的な食事

  • 方法:バランスの取れた食事を与え、犬猫の免疫力を高めます。特に、オメガ-3脂肪酸やビタミンAなど、目の健康に良い栄養素を含む食品を選びます。

適切な環境管理

  • 方法:犬猫が過ごす場所の空気を清潔に保ち、ホコリや化学物質から守ります。適切な湿度管理も重要です。

特定の犬猫種に特有の問題

ブラキセファリック犬猫種

  • 特徴:パグ、フレンチブルドッグ、ペルシャ猫などの短頭種は、顔の構造上、目の問題が発生しやすいです。
  • 問題:目の突出、乾燥、涙の排出不良など。
  • 対策:特に注意深く目のケアを行い、定期的な獣医師の診察を受けることが重要です。

長毛種

  • 特徴:シーズー、マルチーズ、ヒマラヤン猫などの長毛種は、目の周りの毛が目に入りやすいです。
  • 問題:目の刺激、感染のリスク増加。
  • 対策:目の周りの毛を定期的にカットし、清潔を保つことが必要です。

最後に

犬猫に目ヤニが出てきた場合、その原因を特定し、適切な対応を取ることが重要です。目ヤニの色や量、他の症状を観察し、必要に応じて獣医師に相談することで、早期に適切な治療を受けることができます。日常的なケアと予防策を講じることで、犬猫の目の健康を維持し、快適な生活を送らせることができます。

当院では月に一回、眼科専門外来を行っております!

目のことで気になることがある方は是非一度ご相談ください。お待ちしております♪