整形外科入院管理〜股関節脱臼編〜

こんにちは!イース動物病院になります!

今回は整形外科入院管理〜股関節脱臼編〜になります。前回は膝蓋骨脱臼についてお話しさせていただきましたが、今回は股関節脱臼の入院管理について少しお話しをさせていただきたいと思います。

まだご覧になってない方はこちらをご覧ください。

「前回の膝蓋骨脱臼と入院管理は変わらないでしょ?」

と思われているかもしれませんが、実は整形外科の手術後に唯一安静管理が必要ない疾患

になります。もちろん入院期間中にアイシングは行いますが、退院後には以下のことを行なっていただきます。

基本的な要点は大まかに2点になります。

・運動

・内服薬の管理

運動

股関節脱臼術後の運動は前回お話ししました膝蓋骨脱臼と同様に足を滑らせないように注意をしてもらいながら、運動をしていただきます。

手術をした後ろ足を使えば使うほど、どんどん手術をした足は良くなっていき、以前と変わらない動きができるようになります。

しかし急に後ろ足を使う。そんなことはありません。まずはコンクリートの上でゆっくりと歩いてもらいます。徐々に後ろ足を使うようになってきたら、ハードルを上げていきます。

※エリザベスカラーはしばらく着用になります。

当院では入院中にリハビリを行い、しっかりと足を使ってもらえるように行なっていきます。

内服薬の管理

前回と同様になりますが、食事と一緒にお薬をあげていただきます。

朝、晩に2回の投薬をしてもらい処方分はしっかりと投薬していただきます。しっかりと投薬を守っていただくことによって、痛みの軽減、感染予防につながります。

なかなか投薬が難しい。飲んでくれない。そんな子もいると思います。その場合はスタッフまでご相談ください。

股関節脱臼での術後は、しっかりと足を使ってもらい、元の生活に戻ってもらうことが一番大切なことで、一番も目標になります。

まとめ

整形外科の術後管理は大変そうなイメージが持たれることが多くあります。しかし、しっかりと要点さえ押さえていたら難しいことはありません。

もし何か不安に思っていること、何か心配なことがありましたらご相談ください。

当院では毎週月曜日に整形専門外来を行なっております。股関節脱臼をしてしまいはめただけで何度も再脱臼してしまう。後ろ足を使わない。力が入っていない。普段と歩き方などがいつもと違う様子や違和感を感じた。後足を使わない。びっこを引いている。などそんな書状がございましたらイース動物病院整形専門外来までご相談ください。些細なことからでもしっかりとご相談に乗らせていただきます。