愛犬とアイコンタクトをしよう!
こんにちは!大田区大森のイース動物病院です。
みなさんは、愛犬とアイコンタクトが取れていますか?
実は、アイコンタクトは最初に教えるべきしつけの基本です!
アイコンタクトって何?
アイコンタクトは、ただ視線を合わせるだけではありません。犬の意識を飼い主さんに向けること、犬に注目させることを言います。
何でアイコンタクトは大切?
アイコンタクトには、犬と飼い主さんとの関係性を強めるという重要な役割があります。犬と人間が見つめ合うだけで互いの体内の、「愛情ホルモン」とも呼ばれているオキシトシンが上昇し信頼関係が強くなると言われています。オキシトシンは、個体間の絆を形成する際に重要な役割を担っているホルモンです。
また、アイコンタクトは犬を事故やアクシデントから遠ざける効果があります。アイコンタクトによって犬の行動を抑制、中断することができます。
例えば、走っている自転車を追いかけて道路に出てしまいそうになった時、アイコンタクトのしつけができていれば犬の行動を中断できるので、事故に巻き込まれることがなくなります。ドッグランで興奮して他の犬をしつこく追いかけそうな時や、知らない人に対して不安になって吠えているときなどにもこのしつけが活かされます。
アイコンタクトを実践する前に…
先ほども言いましたが、アイコンタクトは犬の意識を飼い主さんに向けること、犬に注目させることを言います。
アイコンタクトとは犬の名前を呼んだらいつでもどこでも飼い主の目を見つめることであると考えてください。
以前もお話ししたように、嬉しい楽しい気持ち(快)と怖い嫌だという気持ち(不快)が行動に結び付くことで、行動に変化が現れます。
してほしい行動には快(ごほうび)を、してほしくない行動には不快(お仕置き)を結びつけます。
アイコンタクトのしつけでは、「名前を呼んだら飼い主の目を見る」という行動をとった瞬間に快(ご褒美)を与えます。
もし、「名前を呼んだ→反応しなかった→大きな音で不快感を与えた」という形で不快を結びつけた場合、犬は「名前を呼ばれた→不快な大きな音が鳴った」と学習してしまう危険があります。これでは名前を呼ぶと逃げたり隠れてしまうようになってしまいます。なのでアイコンタクトは、犬に誤解を与えてしまうようなしつけではなく、飼い主の目を見つめた瞬間におやつなどで快を与える方法で学習させていきましょう。
まとめ
このように、アイコンタクトは犬と飼い主の関係性を強める他に、犬を危険な状況やアクシデントから守るという大事な役割があります。
次回のしつけのブログではアイコンタクトの実践、学習方法についてお話しします。