大型犬がかかりやすい病気と予防・早期発見の方法まとめ

こんにちは!大田区大森西にありますイース動物病院です!

大型犬って、落ち着いていて賢くて、頼れる存在ですよね。でも実は、体が大きい分、かかりやすい病気や寿命の短さなど、健康面で気をつけるポイントがたくさんあります

「うちの子は元気だから大丈夫!」と思っていても、症状が出る頃には病気が進行していることも…!

このブログでは、

  1. 大型犬に多い病気
  2. 予防や早期発見のための健康診断
  3. 犬種別の注意点  についてまとめています。ぜひ最後まで読んでみてください!

✅ 大型犬がかかりやすい主な病気


🦴 関節の病気(股関節・肘関節形成不全、関節炎)

発症しやすい犬種:

  • ラブラドール・レトリーバー
  • ゴールデン・レトリーバー
  • ジャーマン・シェパード

ポイント:
成長期に骨や関節が正しく発達しないと、若いうちから足をかばうような歩き方に。加齢とともに関節炎になるケースも。

予防・早期発見:
✅ 子犬の頃から適正体重をキープ
✅ 年1回のレントゲンで骨の状態をチェック


🩻 胃捻転(胃拡張・胃捻転症候群)

発症しやすい犬種:

  • グレート・デーン
  • ボルゾイ
  • セント・バーナード

ポイント:
突然お腹が膨れて、吐きたくても吐けない、元気が急になくなるなどの症状が出ます。放置すると命に関わる緊急疾患!

予防・早期発見:
✅ 食後すぐの運動を避ける
✅ 食事は1日2回以上に分けて与える
✅ 心配な場合は「胃固定手術」も選択肢


💓 心臓病(拡張型心筋症など)

発症しやすい犬種:

  • ドーベルマン
  • グレート・デーン
  • ボクサー

ポイント:
心臓が大きくなり、血液をうまく送り出せなくなります。初期は無症状でも、放置すると呼吸困難や突然死のリスクも。

予防・早期発見:
✅ 年1回の心エコー・心電図検査
✅ 咳・疲れやすさがあれば早めに病院へ


🧬 がん(骨肉腫、肥満細胞腫、リンパ腫など)

発症しやすい犬種:

  • ロットワイラー(骨肉腫)
  • レトリーバー種(リンパ腫・肥満細胞腫)

ポイント:
特に高齢になるとがんのリスクが上昇します。しこり・体重減少・元気がないなどのサインを見逃さないように。

予防・早期発見:
✅ 定期的な触診と血液検査
✅ 年1〜2回の画像診断(レントゲン・エコー)


🩺 大型犬におすすめの健康診断内容

健診項目内容頻度の目安
🩻 レントゲン骨・関節・内臓のチェック年1回(シニアは年2回)
🧪 血液検査臓器やホルモン、がんの兆候確認年1回〜(7歳以上は年2回)
💓 心エコー・心電図心臓の構造や動きのチェック年1回(心疾患が多い犬種は半年ごと)
🔍 超音波検査(腹部)胃・腸・肝臓・腎臓・膀胱などの確認年1回
🐾 関節チェック歩き方・痛み・骨格の状態を評価定期的に(子犬期・シニア期は特に重要)

🐕 犬種別・健康で長生きするためのポイントまとめ

犬種注意したい病気健康のためのコツ
ラブラドール・レトリーバー股関節形成不全、肥満、がん若いうちから体重管理、しこりチェック
ゴールデン・レトリーバー皮膚病、関節炎、リンパ腫定期的な皮膚チェック、歩き方の観察
ジャーマン・シェパード股関節・肘関節形成不全、脊髄の病気サプリメント活用、足腰に負担の少ない環境を
グレート・デーン胃捻転、心筋症、骨肉腫食事管理、心臓検査、運動は控えめに
ドーベルマン心疾患、甲状腺機能低下症定期的な心臓チェック、食欲・元気の観察

🍀 健診は「健康な今」を知ることから

大型犬は小型犬に比べて成長も老化も早く、ちょっとした体調の変化が重大な病気のサインであることも少なくありません。

「何も異常がない」がわかるだけでも、今の健康を安心して楽しむための大切な情報になります。


💬 まとめ

✅ 大型犬は関節・心臓・胃などに特有の病気が多い
✅ 犬種ごとのリスクを知って、必要な検査を選ぶ
✅ 健康診断は年1〜2回、特に7歳以降はこまめに

愛犬の「いつも元気」は、飼い主の気づきと予防で守れます。大切な家族の一員として、今できる健康ケアを始めてみましょう。


🐾 こんな症状があればすぐに病院へ!

  • 食欲はあるのに体重が減ってきた
  • 散歩中によく座り込む、足をかばう
  • 寝てばかりで呼んでも反応が鈍い
  • お腹が急に張って、吐こうとしても何も出ない
  • 咳や息切れが増えた

これらは重大な病気のサインかもしれません。迷わず病院へ相談してください。