垂れ耳は特に気を付けてほしい、外耳炎とは?

こんにちは!大田区大森のイース動物病院です。

みなさんのおうちの子が耳を痒そうにしていたり、耳垢がたくさんついていることはありませんか?今回は特に、垂れ耳やよく泳いだりする子が気を付けてほしい外耳炎についてのお話です。

外耳炎は犬や猫の耳に炎症が起こる状態で、痛みやかゆみを引き起こします。ペットが耳をかきむしったり、耳を振ったりする様子を見たときには、外耳炎が原因かもしれません。ここでは犬猫の外耳炎の原因、症状、治療法についてお話します。

外耳炎の原因

外耳炎はさまざまな要因によって引き起こされる可能性があります。

感染症

細菌感染: スタフィロコッカスやコクシエラなどの細菌が耳道で繁殖することがあります。

真菌感染: マラセチアやカンジダなどの真菌が耳の中で増殖し、炎症を引き起こすことがあります。

アレルギー

食物アレルギー: 特定の食材に対するアレルギー反応が耳の炎症を引き起こすことがあります。

環境アレルギー: 花粉やダニなどの環境要因が耳に影響を与え、外耳炎を引き起こすことがあります。

耳ダニ

特に猫に多く見られる問題で、耳ダニが耳道に寄生し、かゆみや炎症を引き起こします。

異物

小さな異物(草の種や砂など)が耳の中に入ることで、炎症や感染が発生することがあります。

耳垢の蓄積

耳垢が過剰に溜まることで耳道が閉塞し、感染や炎症を引き起こすことがあります。

外耳炎の症状

  • 耳を振る: ペットが頻繁に頭を振ったり、耳を動かしたりする。
  • 耳をかく: 足や爪で耳をかく仕草が見られる。
  • 異臭: 耳から不快な匂いがすることがある。
  • 分泌物: 耳からの分泌物が見られる(色や臭いに変化があることが多い)。
  • 耳道の赤みや腫れ: 耳の内部が赤くなり、腫れていることがある。

外耳炎の診断

外耳炎が疑われる場合、早期に獣医師に相談することが重要です。

  • 耳の拭き取り検査: 耳から取ったサンプルを顕微鏡で観察し、感染の原因を特定します。
  • 必要に応じた検査: アレルギーの可能性がある場合、アレルゲンの特定や血液検査が行われることがあります。

治療方法

  • 薬物治療: 抗生物質や抗真菌薬、抗アレルギー薬などがあります。
  • 耳道の清掃: 耳の中を清潔に保つために耳掃除を行います。家でも飼い主様が定期的に行う必要があります。
  • アレルギーの管理: アレルギーが原因の場合、食事の変更や環境の改善がご提案します。

予防とケア

  • 定期的な耳のチェック: 耳に異常がないか、定期的に確認しましょう。
  • 耳の清潔保持: 汚れや湿気が溜まらないよう、耳を清潔に保つことが大切です。ただし、過度な耳掃除は逆効果になることもあるので注意が必要です。
  • 環境の管理: アレルゲンの管理や、耳ダニ対策を行いましょう。

まとめ

外耳炎は適切な治療とケアで改善することができます。ペットの耳の健康を守るために、定期的なチェックと早期対応が重要です。もし耳に異常を感じたら、すぐに獣医師に相談しましょう。