【あなたの愛犬・愛猫、大丈夫?】気づいた時には手遅れかも…見逃されがちな“慢性疾患”と健康診断のススメ

こんにちは!東京都大田区大森のイース動物病院です。

「うちの子、元気だから大丈夫」――
本当にそうでしょうか?

実は、ワンちゃん・ネコちゃんに多い「慢性疾患」は、初期にはまったく症状が出ないケースも多く、飼い主様が気付いた時にはすでにかなり進行している…ということも少なくありません。

今回は、なぜ健康診断が大切なのか、そしてどんな病気が見逃されがちなのかについて、詳しくご紹介します。


◆ 健康診断、なぜそんなに重要なの?

● 健康診断って何するの?

人間と違い、犬猫は「調子が悪い」と言葉で伝えてくれません。
そのため、血液検査・尿検査・レントゲン・エコー検査などを通じて“見えない異常”を見つけることが非常に大切です。

● 年齢別のおすすめ頻度

  • 子犬・子猫(1歳未満):ワクチンと合わせてチェック
  • 成犬・成猫(1~7歳):年1回
  • シニア期(7歳以上):年2回が理想

この頻度は、病気の早期発見・予防に大きな差を生みます。

● こんなことが分かります!

  • 血液検査:肝臓病・腎臓病・貧血など
  • 尿検査:膀胱炎・尿路結石・糖尿病
  • 便検査:寄生虫・腸内バランス
  • レントゲン・エコー:心臓・肝臓・腎臓・腫瘍の有無
  • 口腔チェック:歯周病・口腔内腫瘍

◆ 見逃されがちな慢性疾患たち

①【猫に多い】慢性腎臓病(CKD)

10歳以上の猫の約3割が発症すると言われる病気です。
初期はほとんど症状がなく、血液・尿検査でしか発見できません。

▼こんな症状に注意

  • 水をたくさん飲む、おしっこの量が多い
  • 食欲低下、体重減少
  • 口臭がアンモニア臭に

▼予防・管理

  • 定期検査
  • 腎臓に優しいフードへの切り替え
  • 水分摂取の工夫

②【犬猫共通】糖尿病

肥満や加齢、体質が影響します。犬では白内障、猫では足の麻痺が現れることも。

▼こんな症状に注意

  • 多飲多尿
  • 食欲が乱れる
  • 体重が減る

▼予防・管理

  • 高タンパク・低炭水化物の食事
  • 運動
  • 血糖値チェック&インスリン治療

③【小型犬に多い】僧帽弁閉鎖不全症(心臓病)

猫では「肥大型心筋症」がよく見られます。
いずれも進行すると呼吸困難や失神など、命に関わる状態に。

▼こんな症状に注意

  • 咳が増えた(特に夜)
  • 呼吸が早い
  • 動きたがらない
  • 突然の失神

▼予防・管理

  • 心臓の聴診・エコー検査
  • 体重と塩分の管理

④【猫は“暴走”、犬は“エコモード”】甲状腺の病気

  • 猫:甲状腺機能亢進症(ホルモン過剰)
  • 犬:甲状腺機能低下症(ホルモン不足)

▼こんな症状に注意

  • 猫:食欲旺盛なのに痩せる/落ち着きがない
  • 犬:元気がなく寒がる/皮膚がカサカサ

▼予防・管理

  • ホルモン検査
  • 内服薬でコントロール

⑤【見逃されがち!】関節炎(変形性関節症)

「年のせい」と思われがちですが、痛みの原因になっていることが多いです。

▼こんな症状に注意

  • 動きがぎこちない
  • 散歩に行きたがらない
  • 寝起きに時間がかかる

▼予防・管理

  • 体重コントロール
  • 関節サプリ(グルコサミン・コンドロイチン)
  • フローリング対策や室内温度管理

◆ 最後に:今、元気でも「見えない病気」が潜んでいるかもしれません

犬や猫は、ぎりぎりまで「元気なふり」をする動物です。
だからこそ、定期的な健康診断が命を守る鍵になります。

「なんとなく不調」から「気づいた時には末期」にならないよう、年齢に合わせた健康チェックを習慣にしましょう。

大切な家族が、いつまでも元気でそばにいてくれるように――
ぜひお気軽に大田区大森にあるイース動物病院にご相談ください!わたしたちイース動物病院が、しっかりとサポートいたします!