「なんか皮膚の様子が変…?」そんな時は迷わず病院へ!ペットの肌トラブル、見逃さないで!
こんにちは、大田区大森のイース動物病院です。
日々、愛犬や愛猫との時間を大切にしている中で、「あれ?ちょっと皮膚の様子がいつもと違うかも…」と感じたことはありませんか?
ペットの皮膚は、まさに“健康のバロメーター”。私たち人間と同じように、犬や猫の皮膚にもいろいろなトラブルが起こります。ところが、ペットは言葉で痛みやかゆみを訴えることができません。だからこそ、飼い主である私たちが小さな変化に気づいてあげることがとても大切なんです。
今回は、ペットの皮膚トラブルのサインや、放っておくとどうなるのか、そして病院に行くべきタイミングについて詳しく解説します。
ペットの皮膚、こんな症状は見逃さないで!
まずは、皮膚トラブルの「サイン」を知っておくことが大切です。愛犬・愛猫のいつもと違う行動や見た目の変化、チェックしてみましょう。
1. かゆみや頻繁な掻きむしり
「最近やたらと体を掻いてる」「足で耳をガリガリしてる」「同じ場所ばかり舐めてる」——そんな様子が見られたら、皮膚に異常がある可能性大です。ダニ、ノミ、アレルギー、乾燥など原因はさまざま。
2. 赤みや腫れ
見た目でわかる変化も重要なサイン。皮膚が赤くなっていたり、ぷっくり腫れているようなら、炎症やアレルギー反応の疑いがあります。
3. フケが増える・乾燥している
被毛の間に白い粉のようなフケが目立ったり、皮膚がカサカサしていたら注意。乾燥やシャンプーの影響、さらには皮膚病の初期症状かもしれません。
4. 毛が抜ける、ハゲができる
部分的に毛がごっそり抜けていたら、ストレス、真菌感染(カビ)、ホルモン異常などさまざまな原因が考えられます。自然に治るケースは少ないため、早めの診察を。
5. 異臭がする
通常、ペットの皮膚や被毛には強いにおいはありません。もし「いつもと違う匂い」がしたら、皮脂や雑菌、感染症などが原因の可能性が。
6. しこり・皮膚の変形
新たにしこりを発見した場合や、皮膚の質感や色が変わったら要注意。腫瘍の可能性もあるため、自己判断せずに病院で検査を受けるのがベストです。
「様子見」で放置しちゃダメ!皮膚トラブルがもたらすリスク
「ちょっと痒そうだけど…もう少し様子を見ようかな」
この“様子見”判断、実はとっても危険です。ペットの皮膚トラブルは、放っておくと悪化しやすいのが特徴。軽いトラブルが重症化する前に、適切な対応をとることが重要です。
✔ 症状の悪化
赤みやかゆみが悪化すると、掻き壊して傷口から細菌が入り、二次感染を引き起こすケースも。最初は軽い湿疹だったはずが、治療に時間も費用もかかる慢性的な皮膚病に発展することがあります。
✔ 内臓疾患のサインかも?
皮膚の異常が、実は内臓の不調から来ていることも。たとえば甲状腺機能の低下や肝機能障害などが、被毛のパサつきや皮膚の変化として現れるケースがあります。
✔ 治療が長引く・再発する
皮膚トラブルは慢性化しやすいのがやっかいなところ。早期に発見・治療できれば比較的短期間で治まることも多いですが、放置した結果、何度も再発を繰り返すことも…。
動物病院に行くタイミングは?
「どのタイミングで病院に行けばいいの?」という疑問を持つ飼い主さんも多いと思います。迷ったら、次のようなサインがあるかチェックしましょう。
- ✔ 症状が3日以上続いている
- ✔ ペットが痛がっている、元気がない
- ✔ 症状が全身に広がってきた
- ✔ 食欲不振、嘔吐、下痢など他の症状も出ている
これらに当てはまる場合は、迷わず動物病院へ!ペットの不快感を早く取り除いてあげるためにも、プロの診断は不可欠です。
病院ではどんな診察をするの?
皮膚の異常で病院を受診した場合、次のような流れで診察が行われます。
1. 問診
いつから異常があるか、食事や生活環境の変化、使用したシャンプーなど細かな情報を確認されます。
2. 視診・触診
獣医師が直接皮膚の状態を見たり触ったりして、赤み・腫れ・フケなどの様子をチェックします。
3. 検査
必要に応じて、皮膚の一部を採取して顕微鏡でチェック(スクラッチ検査)したり、血液検査で内臓やアレルギーの状態を調べることもあります。
4. 治療・アドバイス
検査結果に基づいて、薬の処方、シャンプーやスキンケアのアドバイス、食事療法などが提案されます。
日々のケアが何より大切!
病院での治療も大事ですが、やはり日常のケアが皮膚トラブルを防ぐ第一歩です。
- ✔ ブラッシングをこまめにして、毛玉や皮膚の異常に早く気づく
- ✔ ペット用シャンプーで定期的に洗って、清潔を保つ
- ✔ 食事の栄養バランスに注意(オメガ3脂肪酸など皮膚に良い成分を取り入れる)
- ✔ ストレスの少ない生活環境を整える
また、年に1〜2回の健康診断もオススメです。皮膚のトラブルだけでなく、内臓疾患なども早期に発見できますよ。
まとめ:ペットの「小さな変化」に気づける飼い主でいよう
皮膚の異常は、ペットが出しているSOSのサインかもしれません。
日々のふれあいや観察の中で「なんか違うな」と感じたら、その直感を信じてください。少しでも不安があるときは、早めに病院を受診することが、愛するペットを守る最善の選択です。
大切な家族であるペットの健康を守ることは、飼い主である私たちの責任。ペットの“声にならない声”に耳を傾けてあげてくださいね。
大田区、蒲田、大森で愛犬愛猫の皮膚でお困りの方は、お気軽にイース動物病院にご相談ください。