フィラリア予防について
フィラリアとは犬糸状虫といい、蚊を媒介して心臓や肺動脈に寄生し、犬だけでなく人や猫にも感染する人獣共通感染症です。
感染ルート
- 体内にミクロフィラリア(mf)がいる犬を蚊が吸血しmfを獲得します。
- 体内でmfから幼虫(L1~3)へ発育し、L3になると感染力を持つようになります。
- 蚊が犬を吸血するときにL3は体内に侵入します。
- 体内に侵入したL3は皮下や筋肉でL4へと成長します。
- L5へと成長した幼虫は静脈内に侵入し心臓や肺動脈に寄生します。
- 体内に侵入してから6~7ヶ月かけて成虫になり、多くのmfを産みます。
症状
フィラリアに感染した場合の症状はまず咳、食欲低下、運動不耐性などが起こり、重症化すると貧血、血尿、腹水貯留、呼吸困難などが見られます。
フィラリアは心臓や肺動脈に寄生するため重症化すると死に至るケースが多いです。
治療
感染した場合、治療法は内科治療と外科治療があります。
内科治療:メラルソミンという駆虫薬を用います。ただし、死んだ虫体が肺血管で詰まることで塞栓症を起こし、状態が悪化し最悪死に至ることもあります。
外科治療:手術で頚静脈から心臓内のフィラリアを直接取り出す吊り出し法というものがあります。ただし、心臓に症状を抱えた中での全身麻酔のリスクや高難易度の手術のため大学病院や一部の二次診療施設でしか行えないものとなります。
予防
犬のフィラリア症において予防は最も重要であり、予防こそ最良の治療と言えます。
そのため、5~12月の蚊の飛んでいる時期の予防が必要になります。
また、予防薬を飲む前に一度病院で血管中のmfがいないか抗原検査を行い陰性であれば投薬開始となります。
※血管内にmfがいる場合駆虫薬で死んだmfによってショックを引き起こす可能性があるため。
予防薬の種類も錠剤タイプやチュアブルタイプがあるので獣医師と相談してどれがいいか選んでみてください。
当院の値段になります。
ネクスガードスペクトラ 3000~4400円 写真はゼノアックから引用

シンパリカトリオ 2700~4400円 写真はZoetisから引用

