元気なうちに知っておきたい!小型犬の病気リスクと定期健診の大切さ🐾
こんにちは!大田区大森西にあるイース動物病院です!
「うちの子、小型犬だし元気いっぱいだから大丈夫!」そんな風に思っていませんか🐶❓
でも実は小型犬ほど健康診断がとっても大切ってご存じでしたか?
体が小さい分、ちょっとした不調でも体への負担は大きくなりがち。しかも小型犬は飼い主さんに甘え上手で、体調が悪くても元気に見せてしまうことも多いんです。
だからこそ「いつもと変わらない元気そうに」に見えていても、定期的な健康診断が必要なんです💡
そこで今回は小型犬ならではの健康リスクや、健康診断でチェックできることについて紹介します!
小型犬がかかりやすい主な病気 🐾
1. 膝蓋骨脱臼(パテラ)
- 小型犬で特に多く、トイプードル・チワワ・ポメラニアンなどが好発犬種。
- お膝の骨(膝蓋骨)が正常な位置からずれ、片足をあげて歩くなどの症状が見られます。
- 重症になると手術が必要になることもあります。早期の診察・日常の足への負担軽減が重要です。
2. 歯周病・歯槽膿漏
- 小型犬は歯が小さく乳歯遺残なども多いため、歯石がたまりやすく、約8割が3歳以上で歯周病の兆候あり。
- 口臭や歯のぐらつきに気づいたら早めに動物病院へ。定期的なデンタルケアが重要です。
3. 気管虚脱
- ヨークシャーテリア、マルチーズ、フレンチブルドッグなどに多く、肥満や家族に喫煙者がいる環境でリスク上昇。
- 「ぜいぜい」「咳」「失神」などの症状が出たら診察を。室温管理と肥満予防が基本です。
4. 心臓病(とくに弁膜症)
- 小型犬では高齢になるほど僧帽弁閉鎖不全症など弁膜の異常が多く発生。
- 特に8歳以上の犬では半年ごとの検査が理想的。咳(特に乾いた咳)や運動後の息切れには注意を。
5. 糖尿病・椎間板ヘルニア・進行性網膜萎縮など
- 糖尿病は肥満と関係が深く、血糖値の管理が大切です。
- 胴長短足の犬種(ダックスなど)は椎間板ヘルニアが、ミックス犬やポメラニアンでは進行性網膜萎縮などのリスクがあります。
定期的な健康診断を受ける重要性 ✅
● 早期発見・予防
犬は自分の不調を言葉で伝えられないうえ、本能的に痛みを隠す傾向があります。そのため、見た目ではわからない病気(心臓病、腎臓病、がんなど)を早期に発見できるのが健康診断の最大の利点です。
● 検査内容の充実
- 身体検査(視診・触診・聴診・体重・触診など)
- 血液検査(肝腎機能、血糖、貧血など)
- 尿検査
- 画像診断(超音波・レントゲン)
- 歯・耳・目のチェック
これらを組み合わせることでトータルな健康状態が把握できます。
● 健診の頻度
- 1~6歳(成犬期):年1回の健診が基本。
- 7歳以上(シニア期):半年に1回程度を目安に。心臓や腎臓系のリスクが高まるため、頻度を上げることが推奨されます。歯周病チェックも欠かせません。
獣医師100人中79%が「最低でも年1回は受けるべき」と答えており、中高齢になると2〜3回程度受ける意見もあります。
● 予防医療との連携
健康診断と合わせて、ワクチン接種(ジステンパー、パルボなど)、狂犬病予防接種、フィラリア対策やノミ・ダニ駆除などをまとめて受けることで、通院回数を減らし、費用面でも効率化できます。
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ポイント | 内容 |
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1. 病気のリスク | 小型犬は膝蓋骨脱臼・歯周病・気管虚脱・心臓病・糖尿病など、特有の病気に注意が必要です。 |
2. 健診のメリット | 病気の早期発見、生活改善アドバイス、飼い主の安心につながります。 |
3. 検査内容 | 身体検査、血液・尿・便検査、画像診断、歯・耳・目チェックなど総合的に。 |
4. 頻度の目安 | 成犬期は年1回、シニア期は半年に1回以上。獣医師と相談して調整を。 |
5. 予防医療整備 | ワクチンやフィラリア・ノミ予防とセットで行うことで管理を最適化。 |
💡 日常でできる予防の工夫
- 食事管理と運動で適正体重を維持
- 毎日の歯磨きやデンタルケア
- 家の中の滑りやすい床や段差を減らす
- 咳や歩き方の異常など、小さな変化にも注意を
- 健診前に気になっていること(食欲・排泄・行動の変化など)をメモして獣医師に伝える
定期的な健康診断は、愛犬が長く元気に過ごせるための大切な習慣です。早めの対処と予防で、病気の進行を防ぎ、治療の選択肢を広げられます。ぜひ飼い主さんと愛犬の信頼関係を深めながら、健やかな毎日を応援してください🐶