【見逃さないで!】犬猫の健康診断と腎臓病の早期発見が命を守ります
こんにちは!東京都大田区大森のイース動物病院です。
皆さん、大切なワンちゃん・ネコちゃんの健康、定期的にチェックできていますか?
人間と同じように、犬や猫も年齢を重ねると内臓の機能が少しずつ低下し、慢性疾患のリスクが高まります。
その中でも腎臓疾患は、気づきにくく、進行してから見つかることの多い“サイレントキラー”ともいえる病気です。
この記事では、健康診断の重要性と腎臓病の予防・早期発見のためのチェックポイントについて、詳しくご紹介します。
健康診断ってなぜ必要?
定期的な健康診断は、目に見えない病気のサインを見逃さないための大切な習慣です。
年1回(シニア期は半年に1回)が目安とされ、次のようなチェックが行われます。
主な検査内容
- 身体検査:体重、体温、歯・目・耳・皮膚の状態など
- 血液検査:赤血球・白血球、肝臓・腎臓の働き、血糖値など
- 尿検査:尿比重、蛋白、糖、pHなど腎機能のサインをチェック
- 画像診断(X線やエコー):内臓の状態、腫瘍や結石の有無など
これらの検査により、普段の生活では気づけない病気の兆候を早期に発見できます。
腎臓疾患とは?
腎臓は、体の中の老廃物を尿として排出し、水分と電解質のバランスを整える、とても大切な臓器です。
しかし、腎機能は一度壊れると元に戻りません。
犬猫ともに、高齢になると腎臓の働きが落ちてくるため、特に注意が必要です。
腎臓病の原因は?
腎臓病の発症には、いくつかの要因があります:
- 加齢:最も一般的な原因。年を取ると腎臓のろ過能力が徐々に低下します。
- 遺伝:アビシニアンやペルシャなどの一部の猫種では、遺伝的にリスクが高いとされています。
- 食事:塩分やタンパク質が多い食事は腎臓に負担をかけます。
- 感染症:細菌やウイルスによる腎炎など。
- 薬剤:一部の薬は長期的に腎臓に負担をかける場合があります。
腎臓疾患はどうやって見つけるの?
腎臓病は症状が出たときにはすでに進行していることが多いのが特徴。だからこそ、定期検査がとても重要なのです。
主な検査と診断の流れ:
- 尿検査:比重が低い、蛋白尿、血尿などがあると要注意。
- 血液検査:尿素窒素(BUN)やクレアチニン(CREA)の上昇で腎機能の低下が分かります。
- 画像診断:超音波やX線で腎臓の形や大きさを確認。結石や腫瘍もチェックします。
腎臓病の予防と対策
腎臓病を完全に防ぐことは難しくても、早期発見・適切な管理によって進行を遅らせることは可能です。
飼い主さんができる対策:
- 💧 しっかり水分を摂らせる(特に猫ちゃんは要注意)
- 🍚 バランスのとれた食事(腎臓にやさしいフードを選びましょう)
- 🏥 定期健診を受ける
- 💊 薬は自己判断せず、必ず獣医師の指示を守る
腎臓病の治療法
万が一、腎臓病と診断された場合には以下のような治療が行われます。
- 食事療法:療法食で腎臓への負担を軽減
- 薬物療法:血圧の管理や腎機能を保つための薬を使用
- 皮下点滴・輸液治療:脱水防止と老廃物の排出を促す
最後に:元気な今だからこそ、健康診断を!
腎臓病は「気づいた時には手遅れ」になることも珍しくない病気です。
だからこそ、症状が出ていない今こそが健康チェックのチャンスです。
イース動物病院では、お誕生日のタイミングに合わせて健康診断のお知らせをお送りしています。
ぜひ、この機会を利用して、大切なご家族の健康を守ってください。