梅雨時期に注意!皮膚が弱いワンちゃん・ネコちゃんのケア方法

こんにちは!大田区大森のイース動物病院です!

ジメジメとした湿気が続く梅雨の季節。人間にとっても不快な季節ですが、実はワンちゃんやネコちゃんにとっても要注意な時期なんです。特に皮膚が敏感な子やアレルギー体質の子は、この季節に皮膚トラブルが悪化しやすくなります。

今回は、梅雨時期に見られる動物の皮膚トラブルと、家庭でできるケア・予防方法について詳しくご紹介します!


なぜ梅雨に皮膚トラブルが増えるの?

梅雨は、高温多湿の環境が続きます。このような環境は、**細菌やカビ、真菌(マラセチアなど)**が繁殖しやすく、動物の皮膚にも悪影響を及ぼします。

特に次のような条件が重なると、皮膚トラブルが起こりやすくなります。

  • 体をしっかり乾かせていない
  • 湿った毛が長時間皮膚に接している
  • 免疫力が低下している
  • もともと皮膚疾患を持っている

犬種でいうと、フレンチブルドッグ、シーズー、柴犬、パグなど皮膚が弱いとされる犬種は特に注意が必要です。ネコちゃんでは長毛種(ペルシャやメインクーンなど)に湿気がこもりやすい傾向があります。


梅雨時期に多い皮膚トラブル

1. 湿性皮膚炎(ホットスポット)

急激に赤くなり、ジクジクとした皮膚炎。とてもかゆく、動物が嚙んだり舐めたり引っかいたりして悪化します。

2. マラセチア皮膚炎

酵母菌(マラセチア)が繁殖することで起こる皮膚炎。

ワンちゃんに多く、耳や脇、内股など蒸れやすく湿気のこもりやすい場所に出やすく、独特のニオイがあります。

3. 細菌性皮膚炎

ブドウ球菌などの細菌が増殖し、膿皮症などを引き起こすことがあります。

強いかゆみや痛み、悪化すると悪臭がすることもあります。

4. ノミ・ダニの繁殖

湿気と温度が上がると、ノミやダニの活動が活発になります。皮膚をかゆがる、赤い発疹が出るなどの症状が見られることがあります。


自宅でできる梅雨時期の皮膚ケア

では、飼い主さんが家庭でできるケアにはどのようなものがあるのでしょうか?以下のポイントを実践することで、皮膚トラブルの予防につながります。

1. 濡れたらすぐに乾かす

散歩後や雨に濡れたあと、シャンプー後は必ずタオルとドライヤーで完全に乾かすことが大切です。生乾きは細菌・真菌の温床になります。

ポイント:

  • ドライヤーの温度は低めで風量重視
  • 毛の根元からしっかり乾かす
  • 長毛種はブラッシングをしながら乾かすと◎

2. 定期的なシャンプー

皮膚の状態に合わせたシャンプーを週1〜2回程度行うことで、皮脂や汚れを除去し、トラブルの予防につながります。

おすすめのシャンプー:

  • 低刺激タイプ
  • 抗菌・抗真菌成分配合(※獣医師に相談)
  • 保湿成分入りの皮膚ケア用シャンプー

※乾燥が原因で皮膚トラブルが悪化することもあるので、洗いすぎには注意

3. こまめなブラッシング

毛のもつれや湿気による蒸れを防ぐために、毎日のブラッシングがおすすめです。特に梅雨は抜け毛も多くなる季節なので、被毛の通気性を保つことが重要です。

4. 湿気対策をする

室内の湿度が高すぎると、皮膚トラブルの原因になります。湿度を50〜60%以下に保つのが理想です。

対策:

  • 除湿器やエアコンのドライ機能を活用
  • ケージやベッドの下に除湿シートを敷く
  • 洗ったタオルやベッドカバーはこまめに交換

5. 食事とサプリメントで皮膚のバリアをサポート

オメガ3脂肪酸(EPA、DHA)を含むフードやサプリメントは、皮膚の健康を保つのに役立ちます。皮膚に必要な栄養素が不足していると、トラブルが起こりやすくなります。


異常が見られたら、早めに動物病院へ

赤みやかゆみ、脱毛、臭いなどが見られたら、悪化する前に動物病院を受診しましょう。自己判断で市販薬を使用するのは、症状を悪化させてしまうことがあります。

皮膚トラブルは繰り返しやすく、慢性化しやすい疾患です。特に梅雨時期の皮膚炎は、放っておくと膿皮症や外耳炎に進行するケースもあるため、早期対応が大切です。


まとめ

梅雨は皮膚にとって試練の季節。でも、日常のちょっとしたケアと飼い主さんの観察で、大きなトラブルを防ぐことができます。愛犬・愛猫が快適に過ごせるよう、湿気対策と皮膚ケアをしっかり行っていきましょう。

皮膚病は見た目以上にストレスになることもありますので、早めの対応が愛するペットの健康を守る第一歩です。

大田区、蒲田、大森でワンちゃんネコちゃんの皮膚疾患についてお困りの方はお気軽にご相談ください。