【定期健診で守る命】犬・猫の健康診断のすすめ

こんにちは!大田区大森のイース動物病院です。

犬や猫と暮らす毎日は、私たちにとってかけがえのない時間です。無邪気な仕草に癒され、帰宅すれば真っ先に駆け寄ってくれる――そんな存在がそばにいるだけで、日々の疲れが吹き飛びますよね。彼らは「家族」であり、私たちと同じように心と体のケアが必要です。

でも、ひとつだけ人間と決定的に違う点があります。
それは、「痛みや不調を自分で伝えられない」ということ。

今回は、愛犬・愛猫が少しでも長く、元気にあなたのそばで過ごせるように、健康診断の大切さについてお話ししたいと思います。
ぜひこの機会に、ペットの健康について一緒に見直してみましょう。



1. 健康診断の重要性とは?

人間と同じように、犬や猫も年齢とともに病気のリスクが高まります。
特にシニア期(犬・猫ともに7歳以上)に入ると、内臓や関節、歯などにトラブルが起きやすくなります。

ところが、犬や猫は本能的に「体調不良を隠す」傾向があります。弱っていることを見せると野生では命に関わるため、その名残が今でも残っているのです。

つまり、飼い主が異変に気づいた時には、すでに病気が進行していることも珍しくありません。

だからこそ、症状が出る前に病気を見つけられる「健康診断」が非常に大切です。
健康診断を受けることで、「今は問題ない」と安心できるのはもちろん、万が一異常が見つかっても早期に対応することができます。


2. 早期発見で防げる病気とは

初期の段階では目立った症状が出ない病気が多くあります。

例として、以下のような疾患が挙げられます:

  • 慢性腎臓病(CKD):高齢の猫で特に多く見られ、初期は水をよく飲む・おしっこの量が増える程度のサインしか見られません。
  • 糖尿病:犬・猫ともに発症しますが、初期は食欲があっても痩せるなど、見逃されがち。
  • 心臓病:進行するまで症状が出にくく、発見が遅れると突然死のリスクもあります。
  • 肝臓疾患:肝臓は「沈黙の臓器」と言われ、異常が出た時には既に重度であることが多いです。
  • 腫瘍(がん):レントゲンやエコー検査で偶然見つかるケースも。

こうした病気も、定期的な検査で早期に見つけることで、治療の選択肢が広がり、回復率が高くなります。


3. 健康診断でわかること

健康診断では、身体の表面からでは見えない部分まで詳しく調べることができます。

主な検査内容:

● 身体検査

視診・触診・聴診で、全身の状態をチェックします。
体重・体温・心拍・関節の異常・被毛や皮膚の状態なども評価します。

● 血液検査

赤血球や白血球、肝臓・腎臓の働き、糖尿病の指標など、体内の状態を数値で把握できます。

● 尿検査

腎臓や膀胱の異常、糖尿病、脱水状態などがわかります。
特に猫は尿路トラブルが多いため、非常に有用です。

● レントゲン検査

肺・心臓・肝臓・腎臓・腸などの状態を画像で確認します。
臓器の大きさ、腫瘍の有無などを調べます。

● 超音波検査(エコー)

臓器の内部構造をリアルタイムで観察でき、レントゲンでは見えにくい異常も発見できます。

必要に応じて追加される検査:

  • 糞便検査(寄生虫の有無)
  • 血圧測定(高血圧の検出)
  • ホルモン検査(甲状腺・副腎など)

4. 健康診断はいつ受ける?

理想は年に1回、7歳以上のシニア期に入ったら半年に1回が推奨されています。

ペットの1年は人間の約4〜5年分。
「たった1年空けただけ」でも、体に大きな変化が起きていることがあります。

また、以下のタイミングも健康診断をおすすめしています:

  • ワクチン接種と同時に
  • 避妊・去勢手術の前後
  • 食欲や行動にいつもと違う変化を感じた時


当院ではペットの年齢や状態に応じて、無理のないプランをご提案しています。


5. まとめ:ペットの未来を守るために

病気は、早く見つけるほど治療の負担が軽く済みます。
健康診断は、「今の健康を確認するため」だけでなく、未来の病気を防ぐための投資です。

「元気そうだから大丈夫」
「うちの子はまだ若いし」
そんなふうに感じている方にこそ、一度立ち止まって考えてみてほしいです。

私たちイース動物病院では、ペット一頭一頭に合わせた健康診断を丁寧に行っています。
「健康で長生き」をサポートすることが、私たちの使命です。あなたの大切な家族のために、ぜひ一度、健康診断をご検討ください。


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