スコ足について
こんにちは!大田区大森イース動物病院です。
猫ちゃんが高い場所に登るのが好きな姿は、愛らしいですよね。しかし、普段の動きに変化が見られた場合は、骨や関節の病気の可能性もあります。今回は「スコ病」の一つである「骨軟骨形成不全」についてお話しします。
【骨軟骨形成不全とは?】
骨軟骨形成不全は、猫の骨の成長に影響を与える遺伝性疾患です。軟骨の発達に問題が生じるため、骨に異常が見られることがあります。特に、スコティッシュフォールド種に多く見られる病気です。
【主な症状】
- 不自然な歩行 足を引きずったり、歩き方がぎこちなくなることがあります。
- 関節の変形 成長過程で膝や肘が変形し、正常に動かなくなることがあります。
- 成長の遅れ 他の猫に比べて体の成長が遅れ、発育に影響が出ることがあります。
- 痛みのサイン 動作中に痛みを感じるため、普段と違う行動を見せることがあります。
【診断方法】
骨軟骨形成不全は、視診や触診、レントゲンなどの画像診断によって判明します。早期診断によって、症状の悪化を防ぐことが可能です。
【治療法】
猫の症状に合わせて、次のような治療法が選ばれます。
- 薬物療法 痛みや炎症を抑えるための薬を使用します。
- 栄養療法 骨の健康を保つための栄養を含んだ食事を提供します。
- リハビリ 関節の可動域を保つための軽い運動を取り入れます。
- 外科的処置 症状が重い場合、外科手術が検討されることがあります。
【予防のポイント】
遺伝性疾患のため、完全な予防は難しいですが、健康な猫を迎え入れるために信頼できるブリーダーを選ぶことが重要です。また、定期的な健康診断で早期発見が可能になります。
【まとめ】
骨軟骨形成不全は、猫の生活の質に影響を与える病気ですが、早期の対応で改善が見込めます。気になる症状がある場合は、早めに動物病院へご相談ください。
イース動物病院では、整形外科専門の外来を毎週月曜日に実施しております。猫ちゃんの健康を第一に考え、最適な診療を提供いたしますので、お気軽にご来院ください!