混合ワクチンっていつ打てばいいの?

こんにちは!大田区大森のイース動物病院です。

今回は混合ワクチンの接種に関するお話です。皆さんのおうちの子は定期的に混合ワクチンを接種していますか?トリミングやドッグランに行くときに接種証明書が必要になるときもあるので気を付けましょう。

ここでは、混合ワクチンの接種するタイミングや注意点について説明します。

混合ワクチンとは

複数の感染症に対する免疫を一度の接種で提供するワクチンです。犬や猫に使われる混合ワクチンは、いくつかの異なる病気に対する保護を同時に提供するため、予防接種の回数を減らし、効率的に免疫を形成することができます。

混合ワクチンはものによってカバーする感染症の種類や数が変わってきます。8種以上のものは西日本や、に行く予定がある場合には打った方が良いです。

生後4ヵ月までの子犬子猫

子犬子猫には通常、以下のようなスケジュールでワクチンを接種します。

初回接種: 生後6~8週で初回の混合ワクチンを接種します。この頃に母親からもらった抗体(移行抗体)がなくなります。

初回のワクチンはブリーダーさんやペットショップで事前に打ってある場合があります。ワクチン証明書などで接種した日付を確認しましょう。

追加接種: 初回接種から3~4週間ごとに追加接種を行います。これを通常、2回~3回実施します。最終的には生後16週くらいで最後の接種を行います。

1歳以上の犬猫

年次接種: 子犬子猫が生後16週以上で初回のワクチンコースを完了した後、毎年1回のワクチン接種を推奨します。これにより、ワクチンの効果を維持し続けることができます。

現在は、ワクチンによって十分な免疫を持っているかどうかを確認することができるワクチン抗体価検査があります。採取した血液によって検査することができ、過剰なワクチン接種を回避することができます。年に1度、ワクチン接種かワクチン抗体価検査を行いましょう。

接種後の注意点

・打った後は安静にする

当日のお散歩は5分ほどにしたり、室内の遊びも飼い主側からおもちゃで遊ぶことは控えましょう。多少走りまわる分には問題ありません。

・普段と変わったことがないか様子を見る

接種後15分以内に重いアレルギー症状(アナフィラキシーショック)が出る場合があります。院内でしばらく様子をみてください。接種直後でなくてもアレルギー症状が出る場合があります。苦しそうにしていたり、呼吸が早いなど普段と違う様子があれば再度病院へ行きましょう。

・直後のシャンプー、フィラリア薬の使用は避ける

ワクチンを接種してから2~3日は普段と違うことをするのは控えましょう。ドッグランに行ったり散歩以外のお出かけも避けましょう。

まとめ

具体的なスケジュールやワクチンの種類については、獣医師に相談するのがベストです。獣医師が健康状態やリスクに基づいて接種します。

ワクチンを打って、すぐに抗体ができるわけではありません。お出かけやドッグランなどワクチン接種が必要な場合は早めに行いましょう。

当院はアレルギー症状の発症リスクを考慮して午前中のご来院をお勧めしています。予約の必要はありませんので、お気軽にご来院ください。